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A universal mechanism of misinterpretation of sentence structure in verbal communication

Research Project

Project/Area Number 23KJ0199
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeMulti-year Fund
Section国内
Review Section Basic Section 02060:Linguistics-related
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

江村 玲  東北大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-04-25 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords言語理解 / 文処理 / 記憶 / ワーキングメモリ / 日本語
Outline of Research at the Start

本研究の目的は、「だれが、なにに、なにを、どうした」という文の基本的な構造が、どのように誤解されるのかを解明することである。本研究は、文理解と記憶の二つの認知システムを考慮することによって、その解明を目指す。また、文構造が異なる日本語とオランダ語の二つの言語で検証することによって、言語普遍的な理論の構築を目指す。仮説の検証には、心理学の手法である行動実験と、神経科学の手法である脳波実験およびfMRI実験を用いる。

Outline of Annual Research Achievements

本プロジェクトは、文理解と記憶の二つの認知システムを理論に入れることで、どのように誤解が生じ
るのか解明することを目指す。具体的には、ガーデンパス文と呼ばれる意味を間違えやすい文がどのように理解され、どのように誤解されるのかを調べた。ガーデンパス文という文構造はわかりにくい文構造ではあるが、実世界で目にすることも多い。このようなわかりにくい文の処理を調べることは、円滑な言語コミュニケーションを達成することに貢献する。
2023年度は、複数の行動実験を日本語母語話者を対象に行った。結果として、ガーデンパス文の処理には間違った分析を採用する時間が長いほど、再分析の処理コストが高くなるということを示した。さらに、言語モデルから文脈に基づいた語の頻度を計算し、上記の再分析コストは頻度という要因だけでは説明できないことを明らかにした。また、ガーデンパス文の再分析コストと、どれくらい記憶に残りやすいのかという残留効果は必ずしも一致しないことを判明した。
続いて、日本語母語話者が日本語の他動詞文を読むときの特徴について、視線計測実験から考察した。結果として、動詞を見る前の目的語位置で主語への読み戻りが多く見られることを示した。文理解の理論は主に英語のデータを基にして構築されるが、文法構造が大きく異なる日本語では、その理論を適応できないこともある。この研究もその一つで、英語では動詞が文の前の方に置かれることが多いが、日本語では必ず文末に置かれる。本研究は、この文末に動詞が置かれる言語での文理解処理の特徴を示したという点に学術的意義がある。
これらの成果は学会で発表を行った。また、自分の専門の学会で発表するだけではなく、様々なイベントで発表することで幅広い研究者との学術的交流を図った。具体的には、認知科学や情報科学のイベントに参加することで、多角的な視点から自分の研究を見つめることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、計画通り、行動実験を行った。予測とは異なる実験結果が出たため、計画していた実験に追加して、複数のパラダイムで実験を行い、要因の究明と再現性の担保を行った。さらに、当初の計画に追加して、計算言語学の研究者の協力を得られることになったため、言語モデルを用いた計算からデータを取得することができた。これらの成果として、計画よりも質の高い論文を投稿することができた(ただいま査読中)。また、学会や幅広い研究者が集まるシンポジウムで研究発表を行った。
ただし、上のような計画以上の研究を行ったため、計画していた脳波実験は行わなかった。なぜなら、少ない行動実験のデータを基に脳波実験を行うよりも、行動実験を繰り返し行い質の高いデータを出すほうが、理論の構築により貢献すると判断したからである。

Strategy for Future Research Activity

行動実験が一通り完了したため、計画どおりにfMRI実験を実行する。これは、記憶と文理解に関わる神経基盤を調べるためである。さらに、計算言語学の手法を取りいれコーパス研究も並行して行うことで、どのくらい実世界で読みにくい文章が使われているのかを示す。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results,  Invited: 1 results)

  • [Presentation] Why Do We Misunderstand "Who Did What"?: Approaches from Linguistics and Psychology2024

    • Author(s)
      Rei Emura and Masatoshi Koizumi
    • Organizer
      NTU x Tohoku University 7th Symposium on AI and Human Studies
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Int'l Joint Research / Invited
  • [Presentation] Lingering misinterpretations of Japanese garden-path sentences2024

    • Author(s)
      Rei Emura
    • Organizer
      Kansai Circle of Psycholinguistics (KCP) International Workshop 2024
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 日本語における目的語位置での主語の記憶の想起:視線計測からの考察2023

    • Author(s)
      江村 玲,磯野 真之介,小泉 政利
    • Organizer
      日本言語学会第167回大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Presentation] Mechanism of the digging-in effect on Japanese garden-path sentences - Evidence from reading time and neural language model -2023

    • Author(s)
      Rei Emura, Saku Sugawara, Xiaofang Wu, Shiori Kato, and Masatoshi Koizumi
    • Organizer
      思考と言語研究会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-26   Modified: 2024-12-25  

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