Project/Area Number |
23KJ0287
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
定木 駿弥 筑波大学, グローバル教育院, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 骨格筋 / 筋線維タイプ / 老化 / 大Maf群転写因子 |
Outline of Research at the Start |
Large Maf転写因子(Mafa, Mafb, c-Maf)の三重欠損マウスでは、type IIb筋線維の著しい減少がみられた。期間中は三重欠損マウスの老齢期の運動能や代謝能を解析する。またヒトにおいてもlarge Maf転写因子が同様の機能を有するかを調べるために、健常人から分離されたヒト骨格筋の初代培養細胞にアデノウイルスベクターを用いてlarge Maf転写因子を過剰発現させ、type IIb筋線維が誘導されるかをRT-qPCR及び免疫染色などにより評価する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の急速な高齢化に伴い、健康寿命の延伸がますます重要視されている。生体の最大の臓器である骨格筋は加齢に伴い量的変化に加えて筋力や代謝能低下などの質的変化を引き起こし、高齢者の自立性を阻害することから、骨格筋を健康に保つことは健康寿命の延伸の鍵になると考えられる。 骨格筋線維は代謝特性や収縮特性の違いから、大きく遅筋(type I)線維と速筋(type II)線維に分類される(図1)。遅筋線維は酸化的代謝に優れ、収縮速度と疲労速度が遅く、長時間一定の力を生み出すことができる。一方で速筋線維は解糖能に優れ、収縮速度と疲労速度が速く、瞬間的に大きな力を発揮することができる。速筋線維はその性質の違いからさらに3つのタイプ(type IIa, IIx, IIb)に分類され、IIb>IIx>IIa線維の順により速筋的な性質を持つ。加齢に伴い速筋線維からより遅筋的な性質を持つ筋線維タイプへの移行(遅筋化)が見られるが、筋線維タイプ移行が老化に対してどのような影響を及ぼしているのか明らかになっていない。 加齢に伴う筋線維タイプ移行の生理的意義の解明のため、type IIb筋線維を制御するlarge Maf転写因子(Mafa, Mafb, Maf)の三重欠損マウスの老齢解析を行った。老齢マウスに対してトレッドミルを用いた持久力テストを行ったところ、2年齢の三重欠損マウスの走行距離はは4か月齢の三重欠損マウスと有意な差がみられなかったことから、加齢で見られる遅筋化は老化に対して適応的な変化だと示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度中に論文を投稿する予定であるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き老齢マウスの解析を進め、組織学的な変化などを評価する。
|