Factors Affecting the "Knowledge Diplomacy" of International Joint Universities
Project/Area Number |
23KJ0350
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
ラジャイ 麗良 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 国際連携大学 / 高等教育の国際化 / 知識外交 |
Outline of Research at the Start |
国際連携大学とは、二カ国以上の大学、研究機関、産業界等のアクターが学術的に連携している大学である。国民国家の概念が誕生してから、大学は原則一国に属する組織とされ、各国の発展、国民形成に寄与してきた。しかし近年では、国際的なアクターが大学を設立するケースが散見される。これらの大学は、国際的な連携によって新たな価値を創造し、従来の大学とは異なる役割を担うことが期待されている。本研究では、研究やイノベーション等の高等教育の中心的な要素を用いた大学の国際関係における役割「知識外交」に焦点を当て、国際連携大学が「連携」によって何を新たに可能とし、知識外交においてどのような役割を果たしているのか分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究の目的は、国際連携大学の「知識外交」における役割を検証し、それらの活動に影響を与える要因を明らかにすることである。
【2023年度研究実施内容】今年度は、主に文献調査とデータ収集に努めた。 1)文献調査:国際連携大学に関する先行研究、政策文書、各大学の報告書等を用いて文書分析を実施した。国際連携大学の形態、設立理由、アクター、連携モデルは多様である。国際連携大学を多く設立している4カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、日本)のうち、主にドイツと日本の国際連携大学に関する文献・政策文書を収集し、国別・大学別にレビューを実施した。Jane Knight (2022) の知識外交のフレームワークを用いて各大学の形態、設立目的、設立アクター、共有している価値観、連携モデル、活動・カリキュラムを指標に分析を行った。 2)データ収集:日本が携わる国際連携大学(エジプト日本科学技術大学、ポーランド日本情報工科大学、日越大学)を訪問し、資料収集の他、学長、研究科長、学部長等を含む教職員と学生、JICA職員や関係者にインタビューを実施し、またアンケートのパイロットスタディを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【データ収集】 1)エジプト:2010年に設立されたエジプト日本科学技術大学(Egypt-Japan University of Science and Technology)で2023年10月に2週間滞在し、合計32名にインタビューを行い、さらにアンケートのパイロットスタディを実施した。 2)ポーランド:1994年に設立されたポーランド日本情報工科大学(Polish-Japanese Academy of Information Technology)で2023年10月に2週間滞在し、合計15名にインタビューを行い、さらにアンケートのパイロットスタディを実施した。 3)ベトナム:2014年に設立された日越大学(Vietnam-Japan University)で2024年3月に10日間滞在し、合計17名にインタビューを実施した。
【研究発表】国際連携大学及び高等教育の連携について国内外の学会で3度発表した。学術論文に関しては、1本国際ジャーナルでの出版が決定しており、現在2本執筆中である。
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Strategy for Future Research Activity |
●インタビューデータの分析:現在質的データ分析ソフトNVivoを使用して3大学で得たインタビューデータの分析中である。どのような外的要因が国際連携大学の活動に影響を与えているか、また国際連携大学のアクター間の連携の持続性はどのように保つことができるか明らかにする。 ●アンケート調査:各大学で研究協力者の協力を得て、作成したアンケートを配布・収集し、データの分析を開始する。データの分析をし、国際連携大学の環境や活動が学生の知識や価値観にどのような影響を与えているか明らかにする。 ●研究発表と論文執筆:6月末にInternational Association for Reconciliation Studies、7月に第三世界の教育研究会、9月にWorld Education Research Associationでの研究発表を予定している。また、現在執筆中の学術論文を国際ジャーナルに投稿する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)