Project/Area Number |
23KJ0492
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 公輔 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ポリフェノール / 翻訳後修飾 / ヒストン |
Outline of Research at the Start |
ポリフェノールは様々な健康機能性を示す食品成分であるが、一方で生体利用性の低さも指摘されている。この矛盾を解くカギとして、我々はポリフェノールの生体内における不安定性に着目した。一般に、化合物の不安定性は高い反応性と表裏一体である。従って、ポリフェノールは生体内分子と反応することで独自の生成物、いわばポリフェノール修飾物を生じると予想した。そして、ポリフェノールの生理作用はポリフェノールそのものではなく、ポリフェノール修飾物によってもたらされると着想した。そこで本研究では、ポリフェノールにより化学修飾を受けた「ポリフェノール修飾タンパク質」の機能解明を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、ポリフェノールがタンパク質修飾を介して健康機能性を発揮するという仮説を検証している。これまでに以下3点を明らかにし、Journal of Biological Chemistry誌に論文を投稿している。 (1) ポリフェノールはタンパク質を修飾し、酸化型リジン構造及びアダクト構造を生じる。 (2) ポリフェノール修飾タンパク質はヒストンと相互作用する。 (3) ポリフェノール修飾タンパク質とヒストンの相互作用はヒストン誘発性の細胞障害を緩和する。 以上を踏まえ、本年度は各項目についてより詳細な検討を試みた。まず、ポリフェノール修飾タンパク質とヒストンの相互作用についてアミノ酸モデル化合物を用いた検討を行った。その結果、シッフ塩基の形成あるいはカチオン-π相互作用によってヒストンとの相互作用が生じることを見出した。次いで、ビオチンラベル化エピガロカテキンガレート(Bt-EGCG)を用いた検討を行った、その結果、生理条件下に近い環境でもポリフェノールがタンパク質を修飾すること、また反応時間に比例してヒストン結合性分子が生じることを見出した。さらに、これまでポリフェノールのモデルとして用いていたエピガロカテキンガレート(EGCG)以外のポリフェノールについても検討を行った。その結果、EGCGに限らず、ピロガロール構造を含むポリフェノールの多くがヒストン結合性分子を生じ、ヒストン誘発性の細胞障害性を緩和することを見出した。以上の結果は、ポリフェノールがタンパク質修飾を介して健康機能性を発揮するという仮説を支持するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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