Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
インフレーション宇宙論は、宇宙誕生直後に指数関数的な宇宙膨張が起きたとする理論であり、従来の宇宙論の枠組みにおける未解決問題を一挙に解決できる。インフレーション時に発生する原始重力波は、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)に対してBモードという特殊な偏光パターンを刻印すると予言されており、このBモードの発見は物理学における最重要課題の一つである。本研究では史上最大数の超伝導検出器を用いることによって統計感度を向上させるとともに、新たな時系列解析手法により系統誤差を低減する。これによりこれまでで最高感度でのインフレーション探索を達成する。