がん細胞と老化細胞特異的なncRNAを標的とした新規加齢性疾患の治療薬の開発
Project/Area Number |
23KJ0554
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
千葉 正智 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | がん / 細胞老化 / サテライト / YBX1 |
Outline of Research at the Start |
細胞老化はがん抑制機構の一つである一方、Senescence-associated secretory phenotype (SASP)因子を分泌することで、様々な加齢性疾患を引き起こすことが知られている。近年、SATII RNAのSASP誘導への関与が報告されたが、その詳細な分子機構については未解明である。本研究では、SATII RNAによるSASP遺伝子の制御メカニズムを解明することで、加齢性疾患の制御の方策を得ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
老化細胞はSASP(senescence-associated secretory phenotype)因子と呼ばれる炎症性サイトカインや細胞外小胞(small extracellular vesicle, sEV)を分泌し、加齢性疾患を促進する。老化細胞で生じるエピゲノムの変化はペリセントロメア領域に存在する反復配列のサテライトII(SATII)領域から、non-cording RNAであるSATII RNAの発現が著しく増加し、その結果、一部のSASP因子の転写が誘導されている。SATII RNAはsEVに含まれ、受容細胞に取り込まれることによってもSASPを誘導するが、どのように細胞外小胞に取り込まれるのかは明らかにされていない。本研究ではRNA pull-downによってSATII RNAに結合するタンパク質の質量分析を行い、同定されたYBX1(Y-box binding protein 1)の機能の解析を行った。SATII RNAを含むsEVは受容細胞に取り込まれると細胞老化を誘導するが、YBX1のノックダウンによりSATII RNAのsEVの取り込みは有意に減少し、受容細胞のSASP誘導と細胞老化形質の伝播が低下した。また、乳がんや卵巣がんの臨床データから間質やがん細胞に発現しているYBX1は、がんの病態の悪化と相関していることが明らかになった。これらの結果からSATII RNAのsEVへの取り込みはYBX1によって制御されていることが示され、YBX1を制御することによってSASPを抑制するがんの治療戦略の可能性が示唆された。また、SATII RNAを標的とするがん治療戦略に関してはSATII RNAのがん細胞、老化細胞内の働きの解明、マウスモデルでの治療標的としての有用性の示唆を完了したが、知的財産権の関係上研究発表ができないため、データの詳細説明は控える。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)