Project/Area Number |
23KJ0632
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東(安良城) 桃子 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 暴力 / 警察 / 治安政策 / 比較分析 / ブラジル / ラテンアメリカ |
Outline of Research at the Start |
本研究は、ブラジルにおいて警察の暴力はどのような要因によって増加するのか、もしくは減少するのかという問いに貢献することを目的とする。警察による市民の殺害数である「警察の介入による死者数」のデータに着目し、計量分析を通じて、死者数に影響しうる要因についてブラジル全体での傾向を捉える。文献調査とフィールドワークによって一部の州の事例に過程追跡を行い、メカニズムと各州の位置付けを明確にする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ブラジルの警察による市民に対する暴力は、先行研究やメディアなどにより批判されてきた社会問題である。本研究は、ブラジルにおける警察の暴力の代理変数である「警察の介入による死者数」(以下、死者数)が変動する要因を、定量的・定性的に分析することを試みるものである。計量分析によりブラジル全州の傾向を捉え、そのうち少数の州を選択し詳細な比較分析を行う計画に基づき、研究を進めている。 2023年度は、NGOやブラジル政府により発表された資料などから、被説明変数である死者数や制御変数のデータを収集し、回帰分析などの多変量解析を行った。分析結果については日本ラテンアメリカ学会にて発表した。計量分析の結果に基づき、以後の定性的な分析において比較を行う際に焦点を当てる2州を選択した。 この2州を中心とし、ブラジル国内6都市でのフィールドワークを行った。初回となる今回の現地調査では、大学や研究機関に在職の研究者、州政府の公務員や警察官などの実務家、州議員などの政治家を含む有識者と面会し、研究に関する情報提供や研究計画への助言を受けた。また、官僚、警察官、政治家などへのインタビュー調査、警察関連施設や公的機関の訪問および見学、資料収集を行った。今回の現地調査にて得られた情報や資料を研究に反映しつつ、次年度も研究を進める。 また、本助成金の採択前より調査を進めていたリオデジャネイロ州の事例について、研究ノートとしてまとめた。上智大学の学術誌「イベロアメリカ研究」にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、データ収集、計量分析、現地調査を実施することができた。特に、23年12月から24年2月まで3ヶ月弱に渡り行ったブラジルでの現地調査では、大学や研究機関の研究者、州政府の公務員や警察官などの実務家、州議員などの政治家を含む有識者と多数面会できたことで、研究に活かすことができる情報を集められた。また、官僚、警察官、政治家などへのインタビュー調査、警察関連施設や公的機関の訪問および見学、資料収集を行うことができた。 現地調査における特に大きな収穫は、次の点である。(1) 警察の業務や治安政策の立案および執行状況について情報を集められたこと。(2) 現地有識者との多くの繋がりを得られ、今後の情報収集をしやすくなったこと。(3) 実務、政治、社会学、人類学などそれぞれの専門分野にありながらブラジルの警察や犯罪について知見を持つ有識者から助言を受けたことで、多角的な視点を取り入れることができ、研究課題を取りまく状況への理解が深まったこと。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、3ヶ月弱に渡りブラジルで現地調査を行い、有識者との面会やインタビュー調査、資料収集を通じて情報収集を行った。24年度は、それらの情報や資料の分析を継続して行う。有識者の助言や得られた情報を研究の内容や計画に反映しつつ、事例の分析を中心に研究を進める予定である。 また、23年度の現地調査で集めきることができなかった情報を得るため、24年度もブラジルでのフィールドワークを重ねる予定である。期間は未定だが、現時点では2ヶ月程度を想定している。この期間には、インタビュー調査や資料収集を計画している。また、研究の進捗について、前回の調査で知り合うことができた有識者を中心に助言を得たいと考えている。さらに人的ネットワークを広げ、インタビュー調査や有識者との面会の機会を増やすことで新たな情報を得ることもねらいである。帰国後には、情報や資料の分析結果をまとめ、その成果を学会発表および論文として発表する準備を行う。
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