大学における友人の機能:友人ネットワークのダイナミクスとピア効果の関係の解明
Project/Area Number |
23KJ0731
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鎌田 健太郎 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 大学生 / ピア効果 / 友人関係 / ネットワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究では高等教育の構成要素のうち、従来の研究が等閑視してきたインフォーマルな構造である友人関係に着目し、大学教育の主要なアクターである学生間の相互作用の構造や機能を解明することを目指す。 研究は以下の3点を実施する。 1)学生間で学習行動や学生文化の伝播といったピア効果が実際に働いているのかを、自然実験デザインによる調査から明らかにする 2)友人関係のネットワーク的・動学的側面を踏まえ、友人関係の変化と各学生の意識・行動の相互影響過程を友人ネットワークのパネル調査から明らかにする 3)シミュレーションによる友人形成とピア効果の動的過程のモデル化
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では高等教育の構成要素のうち、インフォーマルな構造である友人関係に着目し、友人関係の形成過程とそこで働くピア効果を実証的に明らかにする。1990年代以降、大学生の意識・行動の変化がつとに指摘される中で、これまでの研究では、授業の効果などの大学教育のフォーマルな側面の研究が進められてきた一方、それらと競合・補完関係にあると考えられるインフォーマルな友人関係の持つ潜在的機能が明らかにされてこなかった。そこで本研究では、1)学生間で学習行動や学生文化の伝播といったピア効果が実際に働いているのかを、自然実験デザインによる調査から明らかにすること、2)友人関係のネットワーク的・動学的側面を踏まえ、友人関係の変化と各学生の意識・行動の相互影響過程を友人ネットワークのパネル調査から明らかにすること、3)シミュレーションによる友人形成とピア効果の動的過程のモデル化の3点を通して、大学教育の主要なアクターである学生間の相互作用の構造や機能を解明することを目指す。 本年度は次年度以降実施する調査に向けての準備として、調査対象の選定、質問項目の検討、などを実施した。また、本研究の主眼である大学生の友人との関わり方が、マクロな視点でどう変化してきたのかを明らかにするために、総務省・社会生活基本調査の匿名個票データの貸与を受けて、大学生の生活時間の変化について分析を行なった。得られた知見として、大学生が友人・恋人などとの交際に充てている時間は1990年代から2010年代にかけて減少しており、約半分程度となっていることが明らかになった。この結果は友人同士の交流の量的な減少を示唆しており、次年度以降行う調査に対して重要な検討材料を提供するものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高等教育のインフォーマルな構造としての友人関係の機能を明らかにするという研究課題のもと、次年度以降の調査に向けて準備を実施することができた。また、研究課題の背景となるマクロな友人関係の変化についても明らかにすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は、調査計画の細部を詰めた上で実査を実施し、質の高いデータを得ることを目的とする。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)