Project/Area Number |
23KJ0937
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 37010:Bio-related chemistry
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大出 雄大 東京工業大学, 物質理工学院, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2025: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 標的α線治療 / RI内用療法 / 生体内有機合成化学治療 / アクロレイン / α核種 / がん |
Outline of Research at the Start |
RI内用療法は需要の高いがん治療法である一方で、適用範囲が狭いことや、脳腫瘍治療への適用例がないこと、研究が盛んで有望視される211At系放射性治療薬の安定性が低いことなど、多くの課題を抱えている。効果の高いRI内用療法を全てのがん患者の治療へとつなげるためには、これらの課題の解決が必要不可欠である。そこで申請者は、過去に発表した211AtPhN3を用いたがん治療の技術を基に、当研究を後述の3テーマに分類し、これらの課題を解決する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
項目(1) 211At標識フェニルアジドによる治療の適用範囲の探索と応用(採用前~1 年目後半) 一般的に広く利用されているヒト肺がん細胞株を異種移植したモデルマウスに対し、211Atで標識したフェニルアジドを用いて治療試験を行った結果について、国際誌に論文を提出したが、査読者から追加実験を要請されたため、細胞実験や安定性に関する実験を行い、本年度中に論文化した。今後はがんに特異的に大量に発現したトランスポーターをターゲットとする既報の放射性治療分子にアジドを付与した研究1(b)の分子、および細胞内移行性のペプチドにフェニルアジドを付与した研究1(c)の分子の開発に着手し、ヒト肺がん細胞株を異種移植したモデルマウスを用いた動物実験を行う他、211At標識フェニルアジドについては当細胞株以外の多種のがんを対象とした治療効果の検証を行う。 項目(2) 225Ac標識フェニルアジドによる治療効果の評価(採用前~1 年目後半) 一般的に広く利用されているヒト肺がん細胞株を異種移植したモデルマウスに対し、111In, 90Yで標識したフェニルアジドを合成および投与することで、がんのイメージング・治療に成功し、本年度中に論文化し、国際誌に論文を提出したが、こちらも査読者から追加実験を要請されたため、細胞実験等を行い、本年度中に論文化した。今後は225Acを用いて治療効果を検証する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
211At、111In、あるいは90Yで標識したフェニルアジドを用いた研究について、本年度中に合成実験や細胞実験、および動物実験による評価を行い、イメージングや治療を達成した。この間、3本の査読付き論文を投稿し、2本が受理されている。また、国際学会2件を含む合計4件の学会発表を行った。これらの研究成果は当初の予定を上回っているため、「当初の計画以上に進展している」とした。
|
Strategy for Future Research Activity |
項目(1) 211At標識フェニルアジドによる治療の適用範囲の探索と応用(採用前~1 年目後半) 今後はがんに特異的に大量に発現したトランスポーターをターゲットとする既報の放射性治療分子にアジドを付与した研究1(b)の分子、および細胞内移行性のペプチドにフェニルアジドを付与した研究1(c)の分子の開発に着手し、ヒト肺がん細胞株を異種移植したモデルマウスを用いた動物実験を行う他、211At標識フェニルアジドについては当細胞株以外の多種のがんを対象とした治療効果の検証を行う。 項目(2) 225Ac標識フェニルアジドによる治療効果の評価(採用前~1 年目後半) 今後は225Acを用いて治療効果を検証する。 項目(3) 211At標識分子の糖鎖アルブミン取込による保護と脳腫瘍治療効果の評価(2年目中) 既に合成した211At標識クマリンについて、取込条件の開拓とその安定性、脳腫瘍治療効果の評価を行う。
|