Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2025: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度の前半では超対称頂点Poisson代数(SUSY vertex Poisson algebra)の代数構造を記述するオペラッドについて柳田伸太郎氏と共同研究を行い, その成果を Y. Nishinaka, S. Yanagida, "Algebraic operad of SUSY Poisson vertex algebra", arXiv:2305.00714 でプレプリント発表した. これは前年度に行った超対称頂点代数(SUSY vertex algebra)のオペラッドに関する研究 Y. Nishinaka, S. Yanagida, "Algebraic operad of SUSY vertex algebra", arXiv:2209.14617 の続きであり, 両者のオペラッドの間の関係についても調べた. また今年度の後半では頂点代数のclassically freenessとよばれる性質について調べた. これはvan Ekeren, Heluaniらによって名付けられた性質で, 楕円曲線上の1次のカイラルホモロジーと関係がある. もともとカイラルホモロジーはBeilinson, Drinfeldらが一般の代数曲線上で定義したものであり, 0次のホモロジーは共形ブロックのなす空間と同型になることが知られている. van Ekeren, Heluaniらの結果は代数曲線が楕円曲線の場合, 1次のホモロジーが頂点代数のZhu代数を用いて記述できるというものであり, そのための十分条件として頂点代数にclassically freenessが課されている. 今年度後半では単純なアフィン頂点代数のclassically freenessについて研究し, これは現在も継続中である.
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