胎盤特異的遺伝子操作法を用いたExoc3l4の血管形成メカニズムの解析
Project/Area Number |
23KJ1146
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 42040:Laboratory animal science-related
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
高島 さつき 滋賀医科大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 血管形成 / 胎盤 / Exoc3l |
Outline of Research at the Start |
Exoc3l4 KOマウスでは、胎盤と心血管系の両方で異常が観察され、心血管系でのExoc3l4欠損が胎生致死の原因ではないことを示唆するデータが得られている。本研究により、胎盤トロホブラストでのExoc3l4の機能欠損が胎仔側の心血管系の発生異常を惹起させ、最終的に胎生期に致死となるかどうか明らかにする。さらに、胎盤トロホブラスト細胞からExoc3l4を介したエキソサイトーシスにより分泌された血管新生因子が隣接する血管内皮細胞へ作用するという、胎盤における新規の血管形成機構が存在することを明らかにできると考えている。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血管発生に重要と思われる遺伝子を探索した結果、同定されたExoc3lファミリー遺伝子の機能を明らかにすることを目指す。これまでの研究により胎盤におけるExoc3l4の発現が胚発生に重要であることが示唆されている。そこで、胎盤特異的Exoc3l4 KOマウスの作製及び表現型解析により、Exoc3l4 KOマウスの胎生致死の原因を明らかにすることを目的に、研究を進めた。 胎盤特異的Exoc3l4をKOするために、Cre発現レンチウイルス(LV) ベクターを構築し、培養細胞を用いてCre発現LVを作製した。現在、Exoc3l4遺伝子座のExon5にloxPが挿入されたExoc3l4 Floxed胚盤胞期胚にLVを用いて感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を試みている。さらに本研究を発展させ、Exoc3l1 tdTomatoノックインマウスについて、胎仔、新生仔における血管新生及び、成体における生態恒常性への関与について検討を行い、その結果を論文としてまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
胎盤におけるExoc3l4遺伝子の機能を解析するために、Cre発現レンチウイルス(LV) ベクターを構築、精製した。Exoc3l4遺伝子座のExon5に loxPが挿入された Exoc3l4 Floxed胚盤胞期胚を作出した。作出した胚盤胞期胚へ精製したLVを用いた感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を進めている。現在、得られた着床胚の解析を行っており、胎盤におけるExoc3l4遺伝子機能を検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
Exoc3l4遺伝子座のExon5にloxPが挿入されたExoc3l4 Floxed胚盤胞期胚にLVを用いて感染実験を行い、胎盤特異的Exoc3l4 KOの作出を進める。 また、Exoc3l4KO 胎盤の詳細な解析についても、進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)