Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、ベトナム・メコンデルタ沿岸省の小規模エビ養殖者が、国際市場への脆弱性や気候変動といったリスクのなかで、自身の生活環境の保全と生計維持を両立させるための生業戦略の構築過程にせまる。特に、世帯ごとの地理的条件、農村開発政策の変遷、副業や世帯内分業を含む生計維持手段の変遷、新たな生計維持手段の判断材料となる、対面型とオンライン両方のインフォーマルな情報交換ネットワークの動態に着目する。臨地調査では、地理的条件の異なる3つの地域に滞在し、参与観察と聞き取り調査を実施する。予測不可能な環境的経済的リスクへの彼らの対応を記述することは、他地域にも応用できる持続的な地域生活を検討する基盤となる。