Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
主要な乳がん治療薬であるタモキシフェン(TMX)には、抵抗性(主作用の課題)および肝障害(副作用の課題)という問題がある。申請者はこれらの問題が体内時計の変容を介して生じるという、既に当研究室が解明した事項に着目した。一方で、当研究室は医療機器を用いたマイクロ電流刺激(MCS)で体内時計が活性化されることを明らかにしている。したがって、MCSで体内時計を活性化することでこれらの問題を同時に解決できると考えられる。本研究ではTMX抵抗性およびTMX誘発性肝障害に及ぼすMCSの影響を解析することで、その詳細な機構を明らかにし、最終的に既存の乳がん薬物療法を発展させる技術としてMCSの導入を試みる。