Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
ヘルペスウイルスは宿主に持続感染し、生涯体の中に残り続けるという性質を持っている。現在、感染を予防するワクチンは開発されておらず、一度感染したウイルスを体から排除することもできない。抗ウイルス薬はヘルペスウイルスに対抗する唯一の手段であるが、実用化されている薬剤の種類は少ない。ヘルペスウイルスの転写調節因子はウイルス増殖の広い時期に関与するため、機能を阻害することで強くウイルスの増殖を抑制することが出来る。先行研究で見出した抗ウイルス化合物はこの転写調節因子の機能を阻害すると考えられる。本研究では、ウイルスの転写調節因子への理解を深めることで、抗ウイルス薬作用点としての価値の創出を目指す。