Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
マルチフェロイクスとは、電圧というエネルギーロスの少ない電気的刺激で磁性を制御できる、次世代省エネルギー材料である。光照射によって、これら性質を高速で制御できる“光応答マルチフェロイクス”を開発できれば、革新的な超高速メモリ技術や高速光スイッチの実現が期待される。そこで本研究では、高い光透過性と自在な構造設計が可能なフレームワーク型材料、その中でも特に“光磁石(光照射に反応して磁性が切り替わる)”として知られるプルシアンブルー類縁体に注目した。キラリティを有する材料設計により、フレームワーク内に電荷の偏りを生みだすことで、光応答マルチフェロイクスを実現を目指す。