Project/Area Number |
23KJ1859
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
藤本 幸太 和歌山県立医科大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 陰茎海綿体 / 勃起障害 / ED |
Outline of Research at the Start |
ED(勃起不全)は高齢社会問題の一つであり 陰茎海綿体とシヌソイドに関する研究は重要課題である。海綿体内腔を構成する微細な血管系であるシヌソイドに対する根本的な理解は得られておらず、血液貯留がいかに維持され、その病態の理解や恒常性の維持に関する研究はほとんど存在しない。海綿体を実体顕微鏡で解析するモデルを確立しており、組織や細胞のストレス下における陰茎海綿体の恒常性制御因子を探索・同定し、その制御異常を明らかにする。さらに、微細血管系に直接作用しうる物質の探索により新規治療モデル開発に挑戦する。
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Outline of Annual Research Achievements |
一般的に性的興奮より陰茎に流入する血流量が増加し、陰茎からの血液流出が制限されることで勃起が生じる。EDは十分な勃起を得られない、あるいは勃起が維持できない状態である。また、持続勃起症は、異常な勃起が継続する病態であり治療が遅れるとEDとなる。従来の実験としては、神経の電気刺激で海綿体内圧を測定する手法を中心に提案されていた。しかし、これらの手法は陰茎海綿体に対する生理的な評価が中心であり、分子的な解析や遺伝子改変マウスの応用による理解はほとんど進んでいない。そこで、申請者は、マウス海綿体の組織を実体顕微鏡でタイムラプス撮影することで陰茎を解析する培養系モデルを確立した。さらに、異常な勃起で治療が遅れるとEDとなる持続勃起症に注目し、造持続勃起症を示すホスファチジルイノシトールトランスファープロティン(Pitpna)ミュータントマウスの解析をした。海綿体障害時におけるシヌソイドの特徴的な構造とそれに関連するマーカーの探索と発現制御の解析を行った。PITPna遺伝子と相互作用する信号系は、VEGF(血液内皮細胞増殖因子)等も多数知られている。このミュータントマウスを用いて、種々のストレス下における陰茎海綿体の組織学的な発現因子を探索し、リン脂質と勃起異常との関係を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Pitpnaミュータントマウスを用いて、種々のストレス下における陰茎海綿体の組織学的な発現因子を探索し、リン脂質と勃起異常との関係を明らかにした。また、申請者の樹立した陰茎海綿体の解析モデルにより、陰茎の勃起時/非勃起時の動的な変化を可視化することもできている。持続勃起症は一般的には血液の流入/流出の異常が原因とされているが、メカニズムは、依然不明な点が多い。この実験系により、持続勃起症モデルマウスで血液流出の過程の異常を示すデータが出つつある。
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Strategy for Future Research Activity |
申請者は陰茎海綿体に色素を直接注入しin vitroの収縮/弛緩を解析する系を用いて、シヌソイドの内部構造を初めて評価可能にした。それにより、さらに海綿体障害時における陰茎海綿体のシヌソイド深部の動態を探索する。また、蛍光色素を駆使した血流可視化モデルも樹立しており、新規の勃起モデルを用いてリアルタイムで陰茎における血流を解析する。今後、申請者が確立した実験手法、及び新規の血流可視化モデルを駆使することで組織や細胞のストレス下における陰茎海綿体の恒常性制御因子を探索・同定し、その制御異常を明らかにする。
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