Non-Communist Politicians in "People's Democracy" in Lithuania
Project/Area Number |
23KJ2004
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 03040:History of Europe and America-related
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
重松 尚 明治学院大学, 国際学, 特別研究員(CPD)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | リトアニア / 人民民主主義 / 共産主義 / ソ連 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、1940年の体制転換により成立したリトアニア「人民政府」の、諸勢力による「連合」としての実態を分析することを目的とする。より具体的には、次の3点を明らかにする。 (1)「人民政府」内の諸勢力は、それぞれどのような新体制構想を描いていたのか。 (2)「人民政府」内の諸勢力は、どのような関係にあったのか。また、その勢力間関係が、それぞれの体制構想にどのような影響を与えたのか。 (3)ソヴェト政府による介入は、諸勢力の体制構想や勢力間関係にどのような影響を与えたのか。 上記目的を達成するため、当時の党機関紙や在外公館史料など、各地の文書館が所蔵する一次史料の分析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は4月から9月までリトアニアにて調査・研究を行い、10月より再度リトアニアにて調査・研究を行った。調査を行った機関は、リトアニア国立マルティーナス・マジュヴィーダス図書館、リトアニア国家中央文書館、ヴィータウタス・マグヌス大学に付属する研究所の各図書館などである。リトアニア人民政府における非共産主義者に関して、特に同政府で財相を務めたE・ガルヴァナウスカスに関する史料を中心に調査・研究を行った。 また、人民政府に加わった非共産主義者のなかで戦時中に西側へと逃れ、戦後在米リトアニア人コミュニティで中心的な役割を果たした人物らについても調査を行った。特に、彼らが米国の有力政治家たちと協力しつつ活動していた実態について研究を進めた。これについては来年度ニューヨークで開催される米国歴史学会(AHA)研究大会にて口頭発表を行い、その後英文誌に投稿する予定である。 そのほか、関連して、史学史に関する研究にも従事した。具体的には、これまでリトアニアの歴史書においてユダヤ人の歴史がどのように扱われてきたのか、時代ごとに分けて論じた。これについては、日本ユダヤ学会2023年度シンポジウムにて口頭発表を行い、その後学術誌に投稿した(2024年掲載予定)。 また、1939年から40年まで在リトアニア日本領事代理を務めた杉原千畝に関する一次資料をリトアニア国立マルティーナス・マジュヴィーダス図書館での調査時に発見した。これに関して、学術誌に史料紹介記事を投稿した(2024年掲載予定)。 最後に、ジェノサイド研究に関する理論書に対する書評を執筆し、英文誌International Relations of the Asia-Pacificに投稿した。この書評は、同誌の24号1巻(2024年1月発行)に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたとおり、2023年4月からリトアニアにて在外研究を行った(「研究実績の概要」を参照)。在外研究開始後の調査・研究についても、来年度国際学会にて口頭発表を行う足がかりとなる調査を行うことができ、当初予定していたとおり順調に進展した。また、課題として設定したテーマに関して資料調査を行うなかで、別のテーマに関わる資料を発見することもでき、それを成果として発表することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、引き続きリトアニアに滞在しながら調査・研究を行う。また、アメリカ合衆国シカゴ近郊にあるリトアニア研究センター附属文書館でも調査を行う予定をしている。また、国際学会での発表や国際学術誌への論文投稿も積極的に行う所存である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)