日本語副詞節におけるテンス解釈メカニズムの理論的・実証的解明
Project/Area Number |
23KJ2154
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鈴木 彩香 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 従属節のテンス解釈 / 副詞節 |
Outline of Research at the Start |
日本語において、「私は学校へ行った時、花子に会う(つもりだ)。」と言った場合、「学校へ行く」イベントは発話時に対してではなく、「花子に会う」イベントに対して過去に位置づけられる。このように日本語の従属節のル形やタ形は、発話時だけでなく主節のイベント時を基準として解釈される場合があり、どのような場合にどちらの解釈が選ばれるのかということが問題になってきた。本研究の目的は、日本語の実例に対して時間順序関係の情報が付けられたデータをもとに、日本語の副詞節の時間解釈を理論的かつ実証的に明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本語の副詞節において従属節・主節イベント間の時間関係がどのように決まるものであるかを理論的・かつ実証的に明らかにすることである。 本年度は、日本語副詞節の時間解釈メカニズムを形式意味論の枠組みを用いて形式化することを目指し、形式意味論の専門家との共同研究も含めて枠組みの整備を行った。具体的には、「観察時」「認識視点」と呼ばれる概念を記述的に検討した上で、これらが形式意味論の枠組みからどのようにとらえられるかを検討した。研究の成果は、研究会において口頭発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
形式意味論の枠組みに基づく理論化に着手したものの、思うような成果が得られていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、コーパスに基づく分析に力を入れ、その成果を手掛かりに理論的分析を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)