Project/Area Number |
23KK0037
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林 雅子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (30793666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 喜文 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80294023)
森田 裕介 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20314891)
大西 悠貴 東北大学, 電気通信研究所, 学術研究員 (60986298)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2029-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,930,000 (Direct Cost: ¥16,100,000、Indirect Cost: ¥4,830,000)
Fiscal Year 2028: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | メタバース (Metaverse) / 国際協働学修(国際共修) / XR・VR / ハイフレックス (HyFlex) / Virtual Exchange / COIL / BEVI、GPI / ヘッドマウントディスプレイ(HMD) |
Outline of Research at the Start |
本研究はメタバース国際協働学修は効果が得られるかの問いに客観的評価指標により検証しメタバース教育利用の有用性を明らかにすることで国際的教育研究基盤の強化と発展を図ることを目的とする。 代表者のこれまでの研究は文部科学省の遠隔教育指針に先進的取組事例として掲載され、当指針ではメタバース導入と海外連携が推奨されている。 本研究では、海外で若手研究者・共同研究者と本手法を共同で実施し、課題を改善した上で客観的評価指標による量的分析と現地でのインタビューによる質的分析によりその効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、メタバースを用いた教育の有効性を明らかにし、国際的教育研究基盤を強化・発展させることである。2023年度には、台湾の大学との協力関係を構築し、HyFlex Virtual Exchangeの実装を行った。これにより、海外の大学においても世界各地からアクセス可能なハイブリッド授業を確立した。また、学生がヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用して、仮想空間で実際の教室環境を再現することを試みた。 このプロジェクトでは、方法論を公開し広く共有することで、教育の新たな形を提案した。特に、台湾日本語教育学会記念大会や台湾で開催された国際シンポジウムでの基調講演において、この教育手法を紹介した。また、国際会議や学会においても講演や発表を行い、教育技術の発展に寄与した。さらに、英国の大学との共同研究を模索するなど、国際的な研究ネットワークの構築にも取り組んだ。 さらに、東北大学知のフォーラムにてメインオーガナイザーとして国際シンポジウムを開催し、XR・メタバースの教育利用について議論を深め、教育界のみならず、省庁や実務界とも協力して成果を上げた。加えて、メタバースの世界最大級のプラットフォームプロバイダーと国内教育機関として初の連携を締結した。これにより、先進的な仮想環境を活用した教育活動を展開し、教育の質と多様性を高める取り組みを進めることができた。この連携を通じて得られた知見や成果は、今後の教育研究において重要な基盤となるものである。 今後も国際的な連携とイノベーションを推進し、メタバース教育の有用性をさらに検証・発展させていく予定である。これらの活動は、グローバルな教育の未来に大きな影響を与えることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画においては、メタバース国際協働学修の効果を客観的に測るための適切な評価指標の検討を行っている。具体的には、異文化理解コンピテンシーを計測するために、Beliefs, Events, and Values Inventory (BEVI) やGlobal Perspectives Inventory (GPI) などの既存の評価指標を精査し、海外連携という本取組に適した評価指標を選定した。
2023年度には、台湾の大学との協力関係を構築し、台湾の大学で対面授業を実施しながら、HyFlex形式で日本の大学や世界の協力校をつなぎ、メタバースの仮想空間を共有しながら協働学修するMetaverse International Virtual Exchangeの実装を行った。これにより、世界各地からアクセス可能なハイブリッド授業を確立した。また、参加した台湾の学生全員にヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着してメタバースワールドに入る体験を提供し、教室環境を仮想空間で再現することに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、評価指標の検討を進める。既存の評価指標では効果の差異が不明瞭な場合、分担者とともに他の評価指標も検討する。その結果を基に精査し、分担者、若手研究者、共同研究者とディスカッションを重ね、適用すべき評価指標を探索する。 本取り組みの課題は、国によって特徴が異なる傾向があることが、これまでの実践やインタビュー調査から明らかになっている。そこで、協力校に訪問し、参与観察や受講者へのインタビュー調査を通じて課題を洗い出し、協働で改善する。選定した評価指標による効果検証を海外の教育機関で実施し、課題改善前後で差があるかを比較検討する。 訪問の際には、ヘッドマウントディスプレイ (HMD) を設定して持参し、使い方を現地の共同研究者とTAに伝える。HMDにより受講者の臨場感、没入感、現実感が高まる。現地訪問による課題改善と非言語的コミュニケーションの有無により、その前後で効果が変化するかを評価指標により明らかにする。 このようなアプローチにより、メタバースを用いた教育の有効性をさらに探究し、国際的な教育研究基盤の強化と発展に寄与することを目指す。
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