Project/Area Number |
23KK0064
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 17:Earth and planetary science and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤波 初木 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 講師 (60402559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 明弘 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 室長 (20462525)
広瀬 正史 名城大学, 理工学部, 准教授 (40392807)
高橋 暢宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (60425767)
藤田 耕史 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80303593)
佐藤 洋太 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), ポストドクトラル研究員 (80978825)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥21,060,000 (Direct Cost: ¥16,200,000、Indirect Cost: ¥4,860,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2026: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 降水システム / ヒマラヤ山脈 / モンスーン / 氷河 / 日変化 / モンスーン低気圧 / 極端降水 / 現地観測 / リモートセンシング / 雲解像モデル |
Outline of Research at the Start |
山岳氷河と大河川の源流域を有するヒマラヤ山岳域の水循環は,流域に暮らす約8億人の水資源を維持するとともに地球規模の水循環にも大きな影響を及ぼす.しかし,通常の地上降水レーダによる観測が困難なヒマラヤ高標高域では,どのような降水システムで雨や雪がもたらされているのかが未だにわかっていない.本研究は,夏季ネパールヒマラヤの高標高域に展開する地上気象観測網,可搬型地上降水レーダおよび衛星搭載降水レーダを用いて,高標高域の降水システムの実態を明らかにする.また,現地観測と超高解像度(200m格子)雲解像モデルを用いて,ヒマラヤ高標高域の氷河流域の大気循環と降水システムの形成過程を明らかにする.
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Outline of Annual Research Achievements |
山岳氷河と大河川の源流域を有するヒマラヤ山岳域の水循環は,流域に暮らす約8億人の水資源を維持するとともに地球規模の水循環にも大きな影響を及ぼす.しかし,通常の地上降水レーダによる観測が困難なヒマラヤ高標高域では,どのような降水システムで雨や雪がもたらされているのかが未だにわかっていない.本研究は,夏季ネパールヒマラヤ東部のロールワリン地域の高標高域に展開する地上気象観測網,可搬型地上降水レーダ(マイクロレインレーダ)および衛星搭載降水レーダを用いて,高標高域の降水システムの実態を明らかにする.また,現地観測と超高解像度(200m格子)雲解像モデルを用いて,ヒマラヤ高標高域の氷河流域の大気循環と降水システムの形成過程を明らかにすることを目的としている. 本年度は10月にネパールヒマラヤのロールワリン地域に展開している雨量計網のデータ取得とメンテナンスを行った. また, ネパールの研究協力者とネパールクンブ地域に既設のマイクロレインレーダの稼働状況とデータ取得状況及びロールワリン地域に導入予定のマイクロレインレーダの設置場所についての情報交換を行った.高解像度雲解像モデルを用いたロールワリン地域周辺の大気循環場の数値実験と解析を行った.12月には分担者および研究協力者を交えたキックオフワークショップを名古屋大学で開催し, これまでの研究のレビューや今後5年間で実施予定の研究内容および進捗状況などを共有した. 3月にはネパールで開催された国際ワークショップで分担者の数名が本研究課題に関する研究発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
雨量計のデータ取得およびメンテナンス, マイクロレインレーダの設置に関する情報収集, データ解析および数値モデル実験は順調に行われている. また,キックオフワークショップを実施されるなど概ね計画通りに実施することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
ポストモンスーン期にロールワリン地域の雨量計のデータ取得およびメンテナンスを定期的に実施する.2026年の暖候期にロールワリン地域のBeding(標高約3700 m)でマイクロレインレーダによる連続観測を実施予定とする.そのために,国内とネパールの研究者でマイクロレインレーダの設置と連続運用に関する技術的な検討を行い,2025年度までに日本国内で観測システムを構築する.衛星搭載降水レーダ(GPM-DPR)と雨量計データとのマッチング解析を実施する.数値モデル実験は現地気象データと比較しつつ解析し,初期結果をまとめる.これらの研究の進捗状況と結果は、定期的な会合を通して相互に確認しながら遂行する.また,AOGS,AGUおよびGEWEX/AsiAPEX等の国際会議での積極的な発表を通して,本研究課題をPRするとともに,海外の研究者と情報交換を行いながら実施する.
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