Project/Area Number |
23KK0079
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 23:Architecture, building engineering, and related fields
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
藤山 真美子 お茶の水女子大学, 文理融合 AI・データサイエンスセンター, 准教授 (40638425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 壽一 東北大学, 工学研究科, 特任研究員 (20284581)
小林 光 東北大学, 工学研究科, 教授 (90709734)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,800,000 (Direct Cost: ¥16,000,000、Indirect Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2026: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 都市型農業 / コンパクト指向型都市 / シンガポール |
Outline of Research at the Start |
農地1%の都市国家でありながら、土地の重層的利用による都市型農業政策を本格化するシンガポールをケーススタディとし、『都市型農業建築モデュール(UaAm:Urban-agriculture Architecture-module)のコンパクト指向型都市への適用と評価に関する研究』を行う。具体的には、既存都市の人工環境レイヤ(高密度生活圏)に新たな農業環境レイヤ(散在する小規模営農地群)をオーバーレイする際に、これらの近接がもたらす便益を与する都市型農業建築モデュール(UaAm)を措定し、その①最適な都市内配置評価手法、②光・温熱の複合環境評価手法、③低炭素志向型建築モデュール設計手法を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、シンガポールの都市環境で検討が進む、都市生活のアメニティに寄与する「都市型農業」のシナリオ推定とモデル空間設定を行うために、立地特性、周辺建築物形態、農業空間形態、機械・設備系技術種別等に着目して、都市農業テストサイトをフィールド調査した。シンガポール政府は、2030年までに食料自給率30%を目指す食料安全保障の国家戦略として、2019年に「30by30」を打ち出した。シンガポール食糧庁(SFA)は、この「30by30」戦略目標に基づいた「持続可能な都市型食糧生産に関する研究開発」を進めるため、複数のプロジェクトを採択し、HDB(公団住宅)内の立体駐車場における屋上階を利用して、民間企業による都市農業の実証プロジェクトを支援している。今回、これらシンガポール国内に点在する16箇所の都市農業実証サイトをフィールド調査した。この調査における考察を経て、2024年度以降に、シンガポール工科大学(Singapore Institute of Technology)内に設置されている都市型農業ユニットのテストベッドを利用した実測のための環境構築計画を海外共同研究者らと協議した。さらに、実測機器の選定を含めた実測計画等を行い、おおむね実測計画の全体案を確定することができた。2024年度の4月以降、すみやかに同テストベッド内の環境構築および実測を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究チームは、2020年にシンガポール食糧庁(SFA)が公募した研究開発プロジェクトに、シンガポール工科大学(Singapore Institute of Technology)の研究者らと共同採択され、都市型農業ユニットのテストベッドを構築した実績がある。本課題では、同テストベッドを継続活用し、シンガポールでの実測を行う計画であった。科研費採択後に、海外共同研究者らと今後のスケジュール確認を行ったところ、同温室ユニットが他のキャンパスに移設される計画が出ているとの情報が確認された。このため、現時点での移設予定である2024年9月までに、本科研費研究の実測を完了するため、2023年度に実測環境の計画立案を前倒しに実施した。これら申請時とは異なる状況が発生したものの、2024年度の4月以降に、すみやかに実測環境を構築するための見込みを立てることができたため、研究はおおむね順調に進展している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
シンガポール工科大学(Singapore Institute of Technology)内に設置されている都市型農業ユニットのテストベッドへ、日本から実測機器類を持ち込む予定であるが、計画案における実測ポイントが多く、実測機器も相当量持ち込む必要があるため、輸出管理および税関申請などの手続きを確認し、確実な搬入および設置のための準備を進める予定である。また、測定開始後は、実測データの収集を継続する一方で、シンガポールに点在するHDB(公団住宅)タウンの地理データを取得・整理し、都市生活のアメニティに寄与する「都市型農業」のシナリオ推定とモデル空間設定を行うための、SS理論(Space Syntax)とGIS(地理情報システム)による都市空間位相分析手法を検討する予定である。
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