Species diversity of jellyfish and ecological role of edible jellyfish in Southeast Asia
Project/Area Number |
23KK0114
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 39:Agricultural and environmental biology and related fields
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
三宅 裕志 北里大学, 海洋生命科学部, 教授 (00373465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 攻 広島大学, 瀬戸内CN国際共同研究センター, 教授 (00176934)
西川 淳 東海大学, 海洋学部, 教授 (10282732)
戸篠 祥 公益財団法人黒潮生物研究所, 研究部局, 主任研究員 (30814397)
大林 由美子 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 講師 (60380284)
Lindsay Dhugal 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究開発プログラム), 主任研究員 (80344282)
近藤 裕介 広島大学, 瀬戸内CN国際共同研究センター, 特任助教 (90848087)
Balu・Alagar Venmathi・Maran 長崎大学, 総合生産科学域, 准教授 (80995689)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥20,930,000 (Direct Cost: ¥16,100,000、Indirect Cost: ¥4,830,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
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Keywords | 食用クラゲ / ヒドロクラゲ / 有櫛動物 / シャドウグラフカメラ / クラゲ類 / 多様性 / 生活史 / 生態的役割 / 持続的なクラゲ漁業 |
Outline of Research at the Start |
マレー半島の沿岸は、タイ湾、アンダマン海、マラッカ海峡、南シナ海の4つ異なった性質の海域に囲まれ、生物多様性に富むホットスポットであり、未記載種が数多く存在する。本研究では、これまで構築してきたクラゲに関するネットワークを駆使して、東南アジアのクラゲ類の多様生をあきらかにする。また、東南アジアは食用クラゲの世界的な産地であり、クラゲの発生時期、場所、発生量、生態系への影響を調べ、食用クラゲの生態の完全解明と持続的生産を目指す。また、クラゲ個体群は、これまでの歴史の中で、クラゲ漁によってクラゲ個体群が維持されている可能性もあるため、クラゲ漁業とクラゲ個体群の関係をあきらかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
国内では、タイで採集された食用クラゲ類のポリプについて,体成長および無性生殖における水温・塩分およびそれらの交互作用の影響に関する室内飼育実験を行なった。また、本プロジェクトで使用する予定のシャドーグラフカメラを設計するに当たり、既存シャドーグラフカメラシステムを用いた実験を行なった。二つの異なる視野レンズを用いて、漁獲対象クラゲ種の稚クラゲを撮影し、画像から種同定するために必要な解像度を選定した。また、濁度の高い沿岸域において照明の必要強度についてのデータも取得した。実験結果を参考に本プロジェクトで使用する予定のシャドーグラフカメラの設計及び必要部品の購入し、組み立てた。 2023年12月にシンガポールにて標本の整理および採集調査を行った。シンガポール自然史博物館に収蔵されている標本については形態観察による分類学的精査を実施した。その結果、ヒドロ虫12種を同定した。採集調査はSentosa島、St.John's 島周辺海域にて行い、ヒドロ虫綱24種、鉢虫綱2種、有櫛動物門5種を採集した。ヒドロ虫綱の一部の種(花クラゲ目、軟クラゲ目)については未記載種の可能性もあり、形態観察とDNA分析による分類学的精査を進めている。 2023年10月にマレーシアトレンガヌ州でクラゲ類の採集を行った。食用クラゲで根口クラゲ類あるヒゼンクラゲの小型個体、ヒドロクラゲ類の軟クラゲ類、エダクダクラゲの稚クラゲと思われる個体、立方クラゲ類であるMorbakka属の稚クラゲと思われる個体が採集された。また、旗口クラゲ類であるCyanea属クラゲ、アジ科魚類の共生を確認した。 2023年10月にインドで行われた大発生クラゲワークショップに参加し、シャドーグラフカメラの紹介をし、本プロジェクトに参加している東南アジア研究者と打ち合わせを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は助成が決まってから、時間がなかったため、全ての研究者が海外調査に出向くことができなかった。しかし、マレーシア、シンガポールに出向くことが出来た。マレーシアにおいては、様々なクラゲ類が採集されたものの、ボルネオ島のサバ州であったため、標本の持ち帰りが困難であり、種の査定が出来ていない状態である。シンガポールにおいては、受け入れ機関であるシンガポール国立大の自然史博物館に所属されているクラゲ類の標本が数多くあった。その中でも、ヒドロクラゲ類に関しては、ほとんど未同定であったため、クラゲ類の多様性を見る事ができた。また、採集においては、Sentosa島、St.John's島周辺海域で採集でき、未記載種と思われるクラゲ類も得られている。食用クラゲ類に関しては、出現時期が年度の前半であるため、今年度は食用クラゲに関する現地における研究はできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度から、本格的にクラゲ類の多様性および食用クラゲ類に関する研究を開始する。来年度は、7,8月には台湾およびタイ、10月にはマレーシアあるいはタイ、12月にはマレーシアに各研究者が分散して研究する。現地においては、クラゲ類の生活史解明、食用クラゲ類の周辺環境のバクテリア相の変化、大型クラゲの分布、クラゲ類の多様性研究を行う。 国内においては、食用クラゲ類の生活史研究、環境DNA用のプライマー設計、食用クラゲの捕食圧実験方の確立をおこなう。 今年度得られたクラゲ類に関しては、未記載種と思われるものは記載し、それぞれの出現種や記録種に関する報告を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)