去勢抵抗性前立腺癌の細胞接着因子に着目したバイオマーカー探索と抗体治療開発
Project/Area Number |
23KK0158
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 56:Surgery related to the biological and sensory functions and related fields
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
重村 克巳 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00457102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷹尾 俊達 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (20752257)
前田 光毅 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20899843)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥19,630,000 (Direct Cost: ¥15,100,000、Indirect Cost: ¥4,530,000)
Fiscal Year 2026: ¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 前立腺癌 |
Outline of Research at the Start |
申請者は去勢抵抗性前立腺癌での増悪因子の1つとされるa disintegrin and metalloprotease 9 (ADAM9)の血中存在体である可溶性ADAM9(soluble ADAM9: sADAM9)が、周囲の細胞との細胞間接着を外して、癌細胞が遊走、浸潤していき、骨転移を誘導することを明らかにした。本研究では①sADAM9に特異的なモノクローナル抗体を作成し、②人種差が小さい日本と台湾の臨床症例においてsADAM9と去勢抵抗性の関係性を調べ、ADAM9及びsADAM9の癌転移メカニズムの解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
【目的】前立腺癌の一部は去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)へ進行し、既存治療に抵抗性を示すため新規作用機序をもつ治療薬の開発が必要である。そこで、CRPCの増悪因子として知られ、細胞間接着を外すことで癌の転移に関わるタンパクであるA disintegrin and metalloprotease 9(ADAM9)に着目した。特にADAM9 の血中可溶体(soluble ADAM9: sADAM9)に対する中和抗体を用い、前立腺癌への抗腫瘍効果を検討した。 【方法】マウス由来アンドロゲン非依存性前立腺癌細胞 (TRAMP-C2)、ヒト由来アンドロゲン依存性前立腺癌細胞(LNCaP)、非依存性前立腺癌細胞(PC-3、DU145)の4細胞を用いた。癌細胞の遊走・浸潤抑制効果の検討のために創傷治癒分析、浸潤分析を行った。メカニズム探索のために上皮間葉転換(EMT)に注目してウェスタンブロッティング(WB)を行った。 【結果】sADAM9中和抗体は各癌細胞の創傷治癒を有意に抑制し、その浸潤も有意に抑制した。WBでは、sADAM9中和抗体の投与によりTRAMP-C2とPC-3において上皮マーカーの発現が増加し、TRAMP-C2とLNCaP、DU145において間葉マーカーの発現が減少した。またTRAMP-C2とLNCaP、DU145においてEMTの誘導因子の発現も減少した。 【結論】sADAM9中和抗体は、主な癌転移メカニズムであるEMTの観点から前立腺癌細胞の遊走および浸潤を抑制した。さらに現在、本ADAM9のシグナル伝達系以外にどのような癌の増殖、浸潤、転移の抑制メカニズム探索のために、腫瘍細胞の免疫染色ならびにRNA-seq解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
相手方台北医大側の責任研究者の部署異動により、研究エフォートに変化が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
中和抗体を用いた動物実験、ならびに抗体開発に向けた準備、そして開発を担う外注業者との議論を進めていく。同時に新規制癌メカニズム探索のために、in vivoサンプルの免疫染色ならびにRNA-seqを用いた検討を進めていき、新規バイオマーカーならびに治療ターゲットとなる分子の検討を進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)