Project/Area Number |
23KK0185
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (International Collaborative Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 61:Human informatics and related fields
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
奥田 紫乃 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (60352035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
六車 美保 京都大学, 総合博物館, 研究員 (80793223)
田口 智子 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90755472)
岡嶋 克典 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 教授 (60377108)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥21,060,000 (Direct Cost: ¥16,200,000、Indirect Cost: ¥4,860,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,890,000 (Direct Cost: ¥5,300,000、Indirect Cost: ¥1,590,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 質感 / 文化財 / 光環境 / 感性評価 / デジタルアーカイブ |
Outline of Research at the Start |
本研究では、多様な分野の知見や技術を統合することにより、絵画の質感を忠実かつ効果的に再現するための理論的・実践的な新たな手法を構築する。スペイン外光派の画家Joaquin Sorollaに着目し、Sorollaが作品に表現 した自然光の特性や絵画の質感に関する物理情報を現地測定する。さらに、絵画における光環境の表現方法を物質科学と光学の両面から検討し、絵画表面の物理量と鑑賞者の心理量の関係を感性評価実験により定量的に分析することで、鑑賞者の特性の違いも考慮した感性評価システムを構築し、絵画表面の質感に鑑賞者の関心を集める展示手法や、質感情報を保存するデジタルアーカイブ手法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者、および研究分担者が一同に会し、キックオフミーティングを実施した。収集済みのソローリャに関する文献を確認し、これらの文献・資料の和訳作業などの分担について相談した。また、ソローリャの作品一覧と所蔵美術館のリストの作成作業を開始した。また、スペインでの調査に先立ち、19 世紀以降に興ったスペインジャポニズムを念頭に、技法・材料や作品を中心とした日本とスペインの文化交流に関する調査に着手した。 スペインの共同研究者であるManuel Melgosa先生とメールによるミーティングを行い、今後の研究実施に関するスケジュールを確認したほか、ソローリャのひ孫の知人に関する情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は、初年度にスペインに渡航し、ソローリャの作品に関する情報を収集する予定であったが、スケジュールの都合で渡航することができなかった。しかし、すでに収集しているソローリャに関する文献や、新たに取得した文献・資料の和訳作業などを始め、今後の作業内容やスケジュールに関する打ち合わせを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
外光派の画家で あるスペインのJoaquin Sorollaをに着目し、前年度に引き続き、Joaquin Sorollaの作品の特性を分析し、調査対象候補とする作品を選定する。 2024年8月にバレンシアのバレンシア美術館、マドリードにあるSorolla美術館を訪問して、作品の展示手法、展示空間の光環境の特性などを調査するとともに、Sorollaの作品に使用されている材料・技法について文献を収集する。また、Sorollaの曾孫で美術史家 のBlanca Pons-Sorolla氏を含む関係者へのヒアリングを実施する。さらに、Sorollaが描いた情景における自然光の特性を把握するために、バレンシアやサン・セバスティアンの海岸において分光照度計を用いて光環境を測定する。 2024年冬ごろに、2次元分光放射計を用いて、Joaquin Sorollaの作品の分光データを取得する。取得した画像データを用いて、種々の照明光下における絵画の見えを再現する画像をシミュレートにより生成し、評価実験の準備をすすめる。
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