Project/Area Number |
24241031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Quantum beam science
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
長嶋 泰之 東京理科大学, 理学部, 教授 (60198322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 隆行 立教大学, 理学部, 助教 (90449306)
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Project Period (FY) |
2012
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
Fiscal Year 2012: ¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
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Keywords | 陽電子 / ポジトロニウム / ポジトロニウム負イオン / 量子ビーム |
Research Abstract |
本研究課題では、アルカリ金属を蒸着したタングステンターゲットに、ライナックで生成されるパルス状低速陽電子ビームを入射してポジトロニウム負イオンを効率よく生成し、電場で加速した後にレーザーを光を照射してエネルギー可変ポジトロニウムビームを生成することを計画していた。すでにターゲットホルダーや光学部品、ポジトロニウムビーム特性チェック用マイクロチャンネルプレートなどを購入し、計画そのものは順調にスタートした。しかし、科学研究費補助金基盤研究(S)「ポジトロニウム負イオンの光脱離を利用したポジトロニウムビーム科学の展開」の交付が決定したため、本研究は廃止することになった。本研究課題は採択が決定してからわずか数カ月で廃止となったが、この間にポジトロニウム負イオンの光脱離断面積の測定に成功した。これは、高品質ポジトロニウムビーム生成に向けて研究が順調に滑り出したことを意味する。引き続き、基盤研究(S)の成功に向けて、研究を推進していく。基盤研究(S)は基盤研究(A)をさらに拡張したテーマとなっている。すなわち、基盤研究(S)では、ライナックで生成されるパルス状低速陽電子ビームと同時に、陽電子溜め込み法を用いたパルス状低速陽電子も用いる。このため、加速器のない大学内での研究も可能となり、より柔軟性に富んだ研究が展開できる。ライナック、溜め込み陽電子を用いた2つのポジトロニウムビームを用いて、絶縁体表面の解析やポジトロニウム負イオンと光子の相互作用などについて、精力的な研究を行っていく予定である。
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