Project/Area Number |
24520052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Indian philosophy/Buddhist studies
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
畝部 俊也 名古屋大学, 文学研究科, 准教授 (10362211)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | パーリ語貝葉写本 / パーリ語装飾写本 / 国際研究者交流(フランス他欧州) / 国際研究者交流(タイ) / ギルギット・バーミヤン写本 / 『仏頂尊勝陀羅尼経』 / 仏教図像 タイ / サムット・コーイ タイ / クメール文字写本 / 国際研究者交流(タイ・イギリス) / タイ仏教 / 紙折装飾写本(サムット・コーイ) / 貝葉写本 / パーリ語蔵外仏典 / 仏教学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は最終年度と位置づけていたため、多くの研究成果を公表できた。 まずは、ヨーロッパのパーリ語写本研究者を中心とする小規模なセミナーが、2014年6月にパリで開かれたので、ここで日本に存在するタイからもたらされたパーリ語写本全般について紹介する発表を行った。この発表原稿は、“Manuscripts from the Kingdom of Siam in Japan”という論文としてペンシルバニア大学の J. McDaniel教授によって編集・出版される予定の From Chester Beatty to Henry Ginsburg: Studying Thai Illuminated Manuscripts in Asia, Europe, and North Americaという論文集に収録され出版される。なお、この論文集には、もう1本、タイのパーリ語装飾写本全般について紹介する論文も収録される予定である。 また、7月8日にはバンコクでの国際学会(シリントン王女の還暦をお祝いする学会)で、前年に引き続いてチュラロンコーン大学より招待を受けて研究発表を行った。また、前年に発表した“Mahamaya; in Thai Mural Paintings”は、同大学より論文集に収録され、本年出版された。 さらには、本プロジェクトでは『仏頂尊勝陀羅尼経』のパーリ語写本を扱っているが、同文献のサンスクリット版、漢訳版の写本に関するものと合わせて、関連する情報をまとめて、7月17日に開催された名古屋大学文学研究科付属人類文化遺産テクスト学研究センターの公開セミナーで報告したが、これは同センターの紀要に論文として掲載される予定である。 この他にも国内所蔵のいくつかの貴重なパーリ語写本類(タイからもたらされたもの)に関する調査を行い、大きな成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サンスクリット語写本、パーリ語写本、美術的価値のあるタイの資料など、予想以上に関連する貴重な資料が入手でき、また研究範囲が文献研究を超えて多岐に渡っているため、整理に時間をかけることとした。すでに予算執行は平成27年度に繰り越すように手続きを終えているため、研究の進捗自体には大きな問題は存在していない。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように、貴重な資料の収集を終えており、学会、研究会などで報告したものもある。平成27年度中に研究成果全体を最終的な報告書の形にまとめる予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
冊子体の研究報告書印刷製本費、報告書作成補助者の短期雇用謝金、および校正作業用の用紙、文具などの購入費として使用する。
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