教育学の前提である西欧近代人の歴史的文化的制約性に関する研究
Project/Area Number |
24530938
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
沼田 裕之 東北大学, 教育学研究科(研究院), 名誉教授 (80050269)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Adopted (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 西欧近代人 / 近代化された日本 / 教育を日本語で語る / 西欧語と日本語の違い / ヨーロッパ近代 / 西欧近代教育学 / フランス革命期 / 理性の教育 / 日本の教育学 / 文化の普遍性 |
Research Abstract |
本研究は日本の教育学が明治以来学んできた西欧近代教育学のあり方を、普遍的なものとしてではなく、西欧の文化的歴史的条件によって制約されたものと捉え、日本の文化的歴史的条件のもとにそのまま適用することはできないことを論証しようとするものである。 平成25年度の研究実績は下記のとおりである。 1.西欧近代人が達成した教育の結果を、それとは文化が異なる日本での成果と比較し、2013年アテネで開催された「世界哲学会」で「Is the Western way of thinking Universal?」(西欧の思考方法は普遍的か?)という題で発表した。かなりの反応があった。 2.国内外の学会に参加し、世界中の研究者たちの発表を聞くことができ、大変刺激になったほか、多くの研究者と議論を交わすことができ、本研究をさらに前進させる契機となった。特に、2013年11月に西九州大学にて開催された「日仏教育学会」でのフランス国民教育省のフランソワ・ミュレール氏の「フランスにおける若者の『早期学校離れ』」と題する講演は、日本の教育を考えるうえでも非常に役立つものであった。 3.西欧と日本の教育について語るのは日本では日本語であることに着目し、西欧語で語ることと日本語で語ることの違いを問題にして、そこから生じる諸問題について、題点を『教育哲学研究』(第108号、2013,11月)に発表した。 4.いまだ目的到達にはほど遠いが、西欧近代人の思考方法が必ずしも西欧以外の文化圏、歴史的条件の下でも通用するわけではないことについて、その理由をかなりのところまで自分なりに追い詰めつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究者は、2012年末に発病した(白血病)。しかし、2013年2月には回復し、同年8月にはアテネの国際学会でそれまでの研究成果を発表ますることまでできたが、2013年末、病気が再発した。そのため、研究を続けてはいるが、少々遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題の追求は、上記の理由で少々遅れているが、最終年度には、かなりのところまで完成に近づけたい。 ただし、この2年間の研究で新たな研究主題も浮上しているので、もう少し期間を延長してより完全な研究にしたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究者は2012年末発病(白血病)したが、幸い、2013年初めには回復し、同年8月アテネで開催された国際哲学会に出席し発表することもできた。しかし、同年末同じ病気が再発し入院したため、2013年度内に予定していたヨーロッパ出張研究を延期せざるを得なかったため。 平成26年度は本研究の最終年にあたり、全体の総括を行う必要がある。そのため年度内にヨーロッパ出張して(1-2回)研究する予定である。研究者との意見交換、および図書館、博物館などでの資料収集のためである。 現在までの残額は、平成26年度請求額とあわせ、主としてこの目的のために充当することにし、その他としては研究上必要な図書購入に充てる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)
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[Book] Kunst als Marke europaeischer Identitaet2013
Author(s)
Michael Fischer, Dieter Borchmeyer, Ingrid Hentschel, Hiroyuki Numata, Kurt Seelmann, Clemens Hellsberg, Aleida Assmann, Francisco Ferrero Campos, Jan Assmann, André Tubeuf, Antonia Eder, Christina Perisutti, Ingrid Hentschel, Ortrud Gutjahr, Gerhard Katschnig, Peter Ruzicka
Total Pages
278
Publisher
Peter Lang
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