Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2012: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Research Abstract |
近年、悪性リンパ腫の病態においてもマイクロRNAが重要な役割を果たしていることが明らかにされつつある。マイクロRNAの発現プロフィールがリンパ腫の病型と関連すること、特定のmicroRNAの発現が治療抵抗性を付与するのみならずリンパ腫細胞の免疫形質に変化を与えることを研究代表者らは見出した(Matsuyama et al. Blood 118 : 6881-6892, 2011)。MCPIP1は炎症性サイトカイン産生やNFκB経路を抑制することにより腫瘍抑制的に働くと考えられたがpre-マイクロRNAのループ部分に切断を入れることによりその成熟を抑制することを見出した(Suzuki et al. Mol Cell 44 : 424-436, 2011)。この結果はMCPIP1がマイクロRNA全般の成熟を抑制して腫瘍化を促進することを示唆しており、MCPIP1の果たす役割がリンパ腫の病型および発症段階によって変化する可能性があり大変興味深いと考えられた。先ずリンパ球において、LPSをはじめとする自然免疫に関与する刺激でMCPIP1の発現量が著明に上昇することを確認した。しかしMCPIP1に拮抗するDicerの発現量はLPSで変化せず、LPS刺激などのストレス時に成熟マイクロRNAの産生量に大きな変化が起こることが予想された。次にNK細胞およびB細胞にEBウイルスを感染させる実験を行った。この系においてMCPIP1、DicerおよびマイクロRNA量の動的変化を検討する予定であったが、研究代表者力研究機漢から研究施設を有していない一般病院に異動となったためにこの時点で本研究を終了とした。
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