ヒト試料を用いたアバタセプト(CTLA4-Ig)のリウマチ治療効果発現機序の解明
Project/Area Number |
24591453
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
松谷 隆治 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70372290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 美帆 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30595591)
西本 憲弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80273663)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 関節リウマチ |
Research Abstract |
アバタセプト(CTLA4-Ig)は、CD28共刺激シグナルを阻害し、T細胞の活性化を抑制する抗リウマチ薬である。しかしながら、その作用機構は十分に理解されていない。本研究では、アバタセプトの作用機序を明らかにするため、生物学的製剤未治療のRA患者に対するアバタセプトの有効性と安全性の検討(ABROAD試験)登録患者のT細胞サブセットおよびサイトカイン量を治療前後で比較検討した。アバタセプト治療前、治療後24週のRA患者の全血より末梢血単核球を単離し、T細胞およびB細胞の細胞表面マーカーとそれらの活性化の程度をFACS解析により調べた。さらに、リンパ球サブセットである制御性T細胞(CD4+CD25+Foxp3+)、Th1(CD4+IFNγ+)、Th2(CD4+IL-4+)およびTh17(CD4+IL-17+)の変化を明らかにした。同時に、血漿中のサイトカイン(IL-2、IL-4、IL-6、IL-10、TNFおよびIFNγ)を定量した。健常人においても同様にリンパ球サブセットとサイトカインプロファイルを調べた。その結果、アバタセプト治療はCD4+T細胞中の活性化したCD25+ T細胞の割合とその発現を低下させることが分かった。制御性T細胞の割合も治療後低下していた。Th2およびTh17細胞の割合はいずれも健常人に比較して治療前に有意に増加していた。Th1およびTh2細胞は治療前後で差がなく、一方でTh17細胞は治療後有意に減少した。治療前の血漿中IL-6量は健常人と比較して有意に高く、他のサイトカイン量も高い傾向を示した。アバタセプト治療後24週では、IL-4、IL-6、IL-10およびTNFが低下した。これらの結果から、アバタセプトはT細胞の活性化を抑制し、IL-6とTh17細胞を低下させることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)