Project/Area Number |
24650359
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
山本 敏泰 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20412158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久野 弘明 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (40344618)
田川 善彦 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70122835)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2013: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2012: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 嚥下 / 顎二腹筋 / 喉頭部挙上 / 上喉頭神経内枝 / 電気刺激 / 福祉用具 / 嚥下支援 / 感覚刺激 / インタフェース制御 |
Research Abstract |
研究協力者は,川崎医科大学,椿原彰夫教授,清水五弥子医師,大学院生(黒川直也(修士),山本直輔(博士課程,九州工大))などである.本年度では,以下の検討を行った. 第一に表面電極型刺激による上喉頭神経内枝の刺激については,下顎部筋刺激部位の再検討を進め,ワイヤー電極刺激などで遠心性反応として輪状甲状筋により筋電位を確認した.一方,更に刺激反応の安定化を図るために,甲状軟骨側頭部における挟み込み機能を持たせた表面電極型干渉波刺激の検討を進め,干渉波刺激には1つの刺激部位に2チャンネル同時刺激が必要となり,刺激装置の改良法についても検討した. 第二に,顎二腹筋の前・後腹の解剖学的検討を行い,中間腱がNetterの解剖書にあるように,繊維性滑車機能の有無を調べた.岡山大学解剖学教室の協力により授業に利用した死体4体で確認したが,中間腱は舌骨に付着している事を確認した,日本の比較的古い解剖関連文献でも同様の結果であった.しかしながら当該部,特に前腹はは異型が多い様であるので刺激に当たっては確認が必要である 第三に,顎下/舌骨周囲部刺激電極固定用簡易装具の試作については,頸部喉頭部からスプリング材を利用した方式などを試すと共に,形状記憶合金などの応用可能性を検討した.顎二腹筋後腹の刺激では一定の押圧力が重要となるので適正な押圧力について調べた.押下力調整機能を持たせる必要があるかどうかを,被験者数を増やすなど今後の検討課題である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一に,顎二腹筋の電気刺激による舌骨・喉頭部挙上について,解剖学的な視点から前・後腹の機能は分離して考える事が可能である事を示し,当該筋の異型に対応するために導入時に機能を確認するものとした.後腹部の刺激による舌骨・喉頭部挙上運動の実用的な獲得は,我々が最初である. 第二に,上喉頭神経内枝の感覚神経刺激について,表面電極による刺激が可能である事を示し,前記の顎二腹筋とのタイミングを調整した共同刺激が可能である事を示した. 第三に,顎下/舌骨周囲部刺激電極固定用簡易装具の製作では,顎二腹筋後腹刺激時の押下力が刺激出力安定化に有用である事を示し,頸部に取り付ける装具の基本的設計を行った. 第四に,刺激装置の一部改造を進め,刺激装置の実用化に向けた可能性を示した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後のH25~26年度の研究概要は以下の通りである. 第1には,安定な顎二腹筋刺激の実用化を積極的に進めるために,出力の安定化を図る装具による検討を更に進める.スプリング材の他,プラスティック,形状記憶合金など幾つかの材料を利用して試作を進める.人における実験では,健常青年の他,川崎医科大学の大学院生などの協力を得て,臨床介入実験を進める. 第2には,上喉頭神経内枝の刺激手法の検討を行い,上記の顎二腹筋を合わせて刺激を行える様にする.干渉波刺激が必要となる場合には刺激装置の改造を,他の研究費を獲得する事も含めて,積極的に進める方策を検討する. 第3に,上喉頭神経内枝の感覚神経刺激と,顎二腹筋刺激運動神経刺激を同時に行う方法について臨床試用を進め,誤嚥防止の効果について評価を行う. 第4に,臨床試用結果をふまえて,日常の嚥下動作を支援する事の可否を調べていく.我々が今まで実施してきた動作筋電位などを活用する事を基本とするが,脳波などを活用したセンシング技術についても有効性を確認する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
第1に顎二腹筋,上喉頭神経内枝の電気刺激を実施するための装具の試作改良費に30万円程度を利用. 第二には臨床介入研究のための謝金に10万円程度,その他などに利用
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