Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2014: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Research Abstract |
MicroRNA(miRNA)は20-25塩基からなる短いnon-coding RNAの一種で、標的遺伝子のmRNAの3'非翻訳領域に結合することによりその遺伝子の翻訳を抑制し、遺伝子発現を調節する。近年、様々な癌においてmiRNAの発現異常が示されるとともに、miRNAの発現異常と癌の悪性度・予後との関連(Carcinogenesis, 30 : 1903-1909, 2009)、miRNAの癌幹細胞維持における役割(Cell, 138 : 592-603, 2009)、血清中の腫瘍マーカーとしてのmiRNA、の応用(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 105 : 10513-10518, 2008)、miRNAが治療標的となる可能性(Cancer Res, 70 : 5923-5930, 2010)などが報告されている。しかしながら、放射線に対する感受性とmiRNA発現の関係についての研究はほとんどなされていない。そこで本研究では、放射線増感作用のあるmiRNAを検索し、放射線増感薬としての臨床応用の可能性を検討した。 株化口腔扁平上皮癌(OSC)細胞のmiRNAアレイ解析よりmiR-34aについて注目し、放射線感受性におよぼす影響について検討した。OSC細胞にmiR-34aを導入後、放射線照射した時の細胞増殖およびアポトーシス誘導について調べたところ、放射線に対する感受性がわずかであるが増加した。さらに、OSC細胞に放射線照射した時のmiR-34aの発現を調べたところ、miR-34aの発現は増強した。以上の結果より、miR-34aが放射線増感薬として応用できる可能性が示唆された。
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