Project/Area Number |
24890171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
神田 祥一郎 熊本大学, 学内共同利用施設等, 助教 (60632651)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ネフロン前駆細胞 / Sall1 / Six2 |
Research Abstract |
A. ネフロン前駆細胞自己複製法の開発:申請者はSix2(ネフロン前駆細胞に特異的に発現している転写因子)-GFPトランスジェニックマウスを用いGFPをマーカーとしたFACSソートによりネフロン前駆細胞の単離培養に成功していた。 1) ネフロン前駆細胞培養条件の確立:既にLIFを添加することでほぼ100%のネフロン前駆細胞を未分化な状態で維持することを見出していたが、さらにCHIR(GSK阻害薬)を加えることでそれを未分化なまま増殖させられることを見出した。 2) gp130ノックアウトマウスの解析:gp130はLIFの受容体であるがそのノックアウトマウス胎仔腎は低形成腎を呈していた。LIFが腎臓発生において重要な役割を果たしていることが分かった。 B. ネフロン前駆細胞における未分化性維持機構の解明:ネフロン前駆細胞を特徴づける転写因子Six2とSall1の制御する遺伝子群を明らかにし、ネフロン前駆細胞における未分化維持機構を解明する。 1) Six2、Sall1の転写複合体の形成:Sall1Flagノックインマウス胎仔腎を用いて、抗Flag抗体による免疫沈降を行い、両者が複合体を形成することが分かった。 2) Six2、Sall1の標的遺伝子同定:Six2、Sall1抗体によって、マウス胎仔腎を用いてChIP-seqを行った。これまでマウス胎仔腎を用いたChIP-seqの報告はほとんどなかったが、良好な結果を得ることができた。Six2とSall1が多くの腎臓発生に重要な遺伝子のプロモーター領域に結合していることやそれぞれの標的配列などが明らかとなった。 以上によりSall1はSix2と複合体を形成し、多くの腎臓発生に重要な遺伝子群の発現を制御することで、ネフロン前駆細胞を維持していることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまでマウス胎仔腎を用いたChIP-seqの報告はほとんどなかったので良好な結果を得ることができたことは、大変驚きであった。これにより研究は急速に進展し、1年間の交付期間内に論文投稿を行うことができた。 2012年秋に他の研究室から胎仔腎におけるChIP-seqの信頼できる報告(J.S.Park, Dev Cell, 2012)があり,著者に直接連絡を取り実験プロトコールを頂いたことが大きかったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)Sall1およびSix2の制御する遺伝子群がChIP-seqにより明らかとなったので、その情報をもとにネフロン前駆細胞自己複製法の改良につなげたい。 (2)申請者は2013年4月より東京女子医科大学腎臓小児科に勤務することになっている。患者様の多くは先天性腎尿路奇形のために腎不全となっている方々である。これまでマウスを用いて腎臓発生研究を行っていたが、これからはそれに加え、患者様の遺伝子診断、患者様検体を用いての新規原因遺伝子発見など、基礎と臨床とを結ぶ研究を行いたい。 (3)まずは論文投稿に対するrevise実験を行いたい。
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