Project/Area Number |
24908047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
蓑原 真美 千葉大学, 教育学部附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 多読 / 読みやすさ / リーダビリティー |
Research Abstract |
研究の目的: 多読を取り入れた学習においては、学習者のレベルと多読用図書の英文レベルの調整が重要である。ところが英文レベルの設定が多読用図書出版社によって異なったり、出版社が公表している英文レベルが日本人学習者の感じるレベルとは異なる場合が少なくない。そこで、多読指導の効果を高め、その普及のための基礎研究として、多読用図書の英文レベルに関する調査研究が喫緊の課題であると考えた。調査にはアメリカで広く採用されている読みやすさのレベルを示す「リーダビリティー」の指標を使った。また、リーダビリティーに加えて、多読用図書に対して実際に子どもたちが感じる難しさのレベル、指導者が感じる難しさのレベルも同時に調査し、出版社が公表する読みのレベル、リーダビリティーで示される読みのレベル、学習者、指導者が感じる読みのレベルの関係を検証することを目的として行った。 研究の方法: 多読時間を設け、多読用図書を学習者に読ませることを試みた。学習者は多読用図書を読み終えるごとに、質問紙調査表に記入して回答していく。質問紙から得られたデータを基に、リーダビリティーの指標と学習者や指導者が感じる読みのレベルとの関係などを検証した。 研究成果: Oxford Reading Treeシリーズのstage1~stage4の5レベルの図書を使用し、異語数と総読語数に加えて、学習者が1冊読み終えるごとに、質問紙調査表に面白さ、理解度、読みやすさ、簡単な感想などを記入させて,学習者の感じる読みのレベルを調査した。その結果、理解度においては出版社の表示するレベル(stage)とは違う結果が得られた。また、読みやすさに関しても、stage2以上においては出版社の表示レベルとは異なる結果がでた。また、面白さについては、stage1,stage1+よりもstage2以上の図書の方がより面白いと感じる生徒が多いという結果が得られた。
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