Project/Area Number |
24910010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | 愛知県立大府養護学校 |
Principal Investigator |
長谷川 健 愛知県立大府養護学校, 特別支援学校教論
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 訪問教育 / ICT活用 / 体験的な学習 |
Research Abstract |
本研究では、「ICTを活用することで、病院内でも児童生徒が意欲的に活動し、体験的な活動を補うことができる」という仮説のもと、児童生徒の実体験を補うための学習活動や方法について実践した。 その結果、理科、社会科、生活科、自立活動、生活単元学習、特別活動の各教科及び領域で、学習の制約を緩和し、生徒は、意欲的かつ体験的に活動することができた。 訪問教育での生徒の実態について担当教員への面接調査を行い、生徒の経験に偏りがあり、経験不足もまた経験の偏りの一つであることがわかった。 訪問教育での制約を「物理的制約」「時間的制約」「障害・症状による生徒自身の制約」の3つに分類し、「ICT活用の目的(国立教育政策研究所)」と組み合わせて分析を行い、訪問教育でのICT活用の特色が見いだされた。 主な特色として、 1 「モデルの提示」や「体験の代行」に分類される活動が頻繁に見られた。様々な制約をなくしたり、緩和したりするためと考えられる。 2 「教師の説明資料」と「体験の代行」を組み合わせての活用が顕著に見られた。ICTを活用して、説明する時間の短縮を図り、その短縮された時間を、実験や調べ学習等の「体験の代行」に充てているためと考えられる。 3 交流学習の分類に、「体験の代行」に双方向性を加味した「意思疎通」を加えた。 また、全てをICT化することには問題が生じた。学習効率が上がる半面、コミュニケーションが減り、同じような操作が続き、単調で飽き易かったり、考えずに操作のみを行ったりする問題が浮上した。 制限された環境の中、実体験の代替手段がなく、ICTが唯一の手段の場合は、積極的に活用するが、実体験が可能な場合は、部分的にでも実体験を取り入れた方が、学習効果が高いといえる。実体験と仮想体験を最適化した、ハイブリッドな学習をデザインすることが求められる。
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