Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究では、日本列島の考古遺跡から産出する遺物や遺物包含層の高精度年代測定を行うために重要な、年代決定の新手法開発と海洋炭素リザーバ年代の高精度決定を行う。微量試料を測定するための加速器質量分析法の開発、そして海洋炭酸塩と洞窟の鍾乳石に適用する高精度ウラン系列年代測定法の開発を行う。今回の手法により、日本列島に人類が到達したとされる過去3-4万年前以降の海洋炭素リザーバ年代を復元し、その詳細がよくわかっていない鹿児島県奄美地方と沖縄地方の考古学的資料について、高精度編年を行うべく資料の分析を行う。特に「空白の1万年」と呼ばれている時期の編年の高精度化に貢献する研究を行う。