| Project/Area Number |
24H00167
|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
|
| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
須長 正治 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60294998)
|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 千恵 (村木千恵) 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00299174)
市原 恭代 工学院大学, 教育推進機構, 准教授 (10301813)
村谷 つかさ 筑紫女学園大学, 現代社会学部, 准教授 (30834428)
|
| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
|
| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
|
| Budget Amount *help |
¥47,320,000 (Direct Cost: ¥36,400,000、Indirect Cost: ¥10,920,000)
Fiscal Year 2025: ¥9,750,000 (Direct Cost: ¥7,500,000、Indirect Cost: ¥2,250,000)
Fiscal Year 2024: ¥10,530,000 (Direct Cost: ¥8,100,000、Indirect Cost: ¥2,430,000)
|
| Keywords | 色覚多様性 / 色彩科学 / 社会包摂 / 色彩教育 / 図画工作 / 2色覚 / 美術教育 |
| Outline of Research at the Start |
「色覚異常」と呼ばれる色覚特性を持つ人は,いわゆる「色覚正常」と呼ばれる一般的な色覚特性を持つ人とは異なる色の世界を知覚している.それにも関わらず,小学校の図画工作や中学校の美術の授業での色彩については,このことがほとんど考慮されず,「色覚正常」の色の世界を前提とした教育しかなされていない.そこで,本研究では,「色覚異常」を取り巻く問題を,色についての正しい知識である「色は物理的に存在しない」,「色知覚の個人的体験」と「色覚の多様性」の3つのことを体験する色覚多様性を包摂した小学生向け「色覚多様性」教育プログラムの開発し,実装する.
|
| Outline of Annual Research Achievements |
「色覚異常」と呼ばれる色覚特性を持つ人は,いわゆる「色覚正常」と呼ばれる一般的な色覚特性を持つ人とは異なる色の世界を知覚している.それにも関わらず,小学校の図画工作や中学校の美術の授業での色彩については,このことがほとんど考慮されず,「色覚正常」の色の世界を前提とした教育しかなされていない.そこで,本研究では,「色覚異常」を取り巻く問題を,色彩科学チーム,社会包摂チーム,色彩教育チームの3つのチーム体制によって,それぞれのチームで「色覚異常」に関する問題解決にあたり,さらに連携して,色についての正しい知識である「色は物理的に存在しない」,「色知覚の個人的体験」,「色覚の多様性」の3つのことを体験するワークショップを小学校の図画工作や総合学習での教育プログラムとして実装することを目指している. 一年目である2024年度は,2023年度に開発したワークショップのプロトタイプを実施した.このワークショップでは,色の錯視などにより,色は物についているものではないことを実感させることで「色は物理的に存在しない」を,さらに,カラーゴーグルをかけることによって,日常,見ている色彩とは異なる環境とし,「この色,こんな色に見えるけど,何色だろう」と見えている色と物体の色の違いを意識させ,見た目の色(apparent color)と知覚される物体の色(surface color)は別ものであるという色彩科学の知見から「色知覚の個人的体験」を,さらに,自分とは異なった色を見ている人との協働作業を体験してもらうことで「色覚の多様性」を学習することを目的とした.実施後のアンケート結果から,参加者には「色とは何か?」と考える機会を提供することができることを確認した.このことから,このワークショップを小学校の授業に実装することで,目標を達成できる可能性が示された.
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題での核となる小学校に実装するための「色覚多様性」ワークショップを完成の一歩手前の段階まできた.ただ,小学生を対象とした場合,多少,難しい内容や言い回しがあるため,これらを比較的に安易な言葉に置き換えるなどの作業が必要であるものの,「色覚多様性」ワークショップの開発の目処がついたことが,「おおむねに順調に進展している」と評価した大きな理由である. また,小学校での色彩教育の現状の調査なども同時に行い,「色覚多様性」の教育を行っているために必要な環境作りについても貢献できる知見を得ることができた. ただし,学術研究員を雇用する予定であったものの,2024年度は,適切な研究者が見つからなかったため,雇用を諦めざるをえなかった.もし,雇用できていたならば,計画以上の研究進展が望めたかもかもしれない.
|
| Strategy for Future Research Activity |
2年目となる2025年度は,「色覚多様性」理解のためにワークショップを実施するために,小学校との連携を進める計画である.この小学校でのワークショップを通して,小学生の理解度調査,授業での実施可能性,教員のワークショップ実施の理解や受け入れ体制などを検証していく. 現在,協力の約束が得られている小学校はないが,精力的に打診するなどし,研究への理解と協力が得るような活動を行っていく.そのためには,2024年度に雇用することができなかった学術研究員の雇用が不可欠であり,協力小学校の連携も含め,研究組織の体制作りも力を入れていく
|