Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
オーロラ電流系による地球大気のジュール加熱の時間空間発展の定量評価やエネルギー散逸の理解が、これまで困難とされていた最大の理由は、オーロラ電流系の物理シミュレーションの計算に要する計算リソースが過大だったことにある。本研究では、申請者らが独自に開発してきた機械学習ベースのエミュレータにより、シミュレーション結果を約100万倍高速に模倣することでアンサンブル不足の問題を根本的に解決し、過去数十年にわたるジュール加熱の時間空間変動を分単位で解明する。また、長期間のデータ同化の結果として、世界に類のないオーロラ電流系の宇宙天気再解析データも構築する。