Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
固気液三相接触線のダイナミクスは界面現象が複合した未踏領域であり、例えば、蒸気泡や凝縮液滴の動きを仮定無しに予測することは未だ実現できていない。本研究では濡れ現象・ピニング・すべり流動など伝熱と物質輸送を左右する接触線近傍の物理機構を真のナノスケール実験で解明する。具体的には、グラフェンに代表される二次元材料が具備する理想表面という特徴を活用し、異なる長所を持つ複数の顕微観察方法および微細加工技術を駆使することで、原子オーダーの欠陥や異分子吸着層などの固体表面因子が与える影響を明らかにしつつナノからマクロまでのシームレスな接触線の学理構築を目指す。