Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究は、断層沿いの摩擦による温度上昇を捉えるために、発熱に伴う有機炭素量の減少に注目する。まず実験室において加熱実験を行い、(1)短時間被熱に伴う炭質物の酸化・熱分解の機構を明らかにする。断層沿いでは、温度上昇だけではなく粒子の破壊現象が生じる。これを評価するために(2)試料の摩擦試験を実施し、摩擦発熱を実測しつつこれに対する指標の応答を評価する。これらをもとに、(3)指標の温度換算式を検討する。さらに、(4)天然の地震断層に適用し、過去の地震情報を抽出する