Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
近年、宇宙が極限的に小さかった宇宙創成やブラックホールの量子論、ブラックホール情報喪失問題等、量子論と重力理論が共に必須となる問題がさまざまな形で表れてきている。我々は実際の宇宙を探索するのではなく、等価な数式で表すことのできるいわゆるトイ模型の実験系を用意し、そこで実験検証する。本研究では半導体中で実装する量子宇宙の(1)時空の曲がり具合(計量テンソル)を定量化するための時空イメージング技術をさらに向上させ、(2)物性実験としての現実的な問題を解決しながら、(3)宇宙論と対比することで量子宇宙のトイ模型をより現実のものとする。