Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
近年、デザインされた人工ナノ構造により光の伝搬を制御する研究が活発に行われ、その応用として超薄型レンズ等の超小型光デバイスの開発競争が激化している。本研究は、ナノ構造に入射した光が「く」の字型に曲がる負の屈折現象に基づく光の運動量・角運動量の変化に初めて着目し、物体の位置や姿勢を制御するナノ構造光圧アクチュエータを創出する。これにより、光学浮上した振動子の量子制御に挑戦する世界に先駆けた学際的研究テーマである。負の屈折現象は自然界に無い光学応答であり、向かってきた光を迂回させる透明マントなど様々な応用が議論されてきたが、本研究が提案する光圧アクチュエータは従来にない新発想の応用展開である。