Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
光触媒の活性を向上させるためには、光励起キャリアの動きを理解し制御することが重要である。特に、粉末の場合、表面欠陥がこれらの過程を支配する。従来、欠陥は活性を低下させる最大の原因であると考えられてきたが、活性向上に役立つ場合があることが判明した。しかし、欠陥はいつも活性を向上させるわけではない。活性を低下させる場合もある。ところが、この違いを支配する原因が分かっていない。そこで、本研究では独自の分光分析技術を活用し、“活性向上に役立つ欠陥”と“活性を低下させる欠陥”の違いを明らかにし、光触媒などの高性能な光エネルギー変換材料の開発につながる基礎学理を構築することを目的とする。