Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
肥料は人類文明と共に使われ、過去現在将来の人口を支えるために不可欠であるが、肥料を用いることは環境に負荷を与える。地球環境のほとんどは植物にとって栄養不足であり、植物は栄養欠乏に適応する仕組みを進化させてきている。研究代表者らは植物の栄養吸収と制御の研究を進めてきたが、ここ数年の研究では栄養輸送体遺伝子の栄養条件に応じた発現制御が細胞質の栄養(基質)濃度を感知したリボソームによって翻訳レベルで起こることや、その感知機構の一端を明らかにしてきた。本研究はこれまでにシロイヌナズナで見出しているリボソームタンパク質の変異による特定の栄養に対する植物の応答の変化について研究を行うものである。