Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
発生では個々の細胞状態にばらつきがあるにも関わらず、多細胞からなる細胞社会形成と組織連関を経て、胚全体としては頑強に進行する。一方、頑強な発生を経た胚から成体は作られるが、成体での生理・免疫応答や糖尿病を含む生 活習慣病、さらに神経機能や寿命といった表現型は、環境や刺激に応じた細胞応答の出力が組織連関の影響を受けて個体ごとに大きく異なる。本研究ではショウジョウバエを用いた発生頑強性制御機構の解明をすすめ、その仕組みが成体での表現度にいかに作用するのかを明らかにすることで健康寿命を支える進化的に保存された仕組みを明らかにする。