Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
特発性肺線維症は予後不良な指定難病疾患で、有病率は1万人に1人とされ原因不明の肺線維症(特発性間質性肺炎)の約半数を占める頻度の高い慢性疾患である。多くの研究者、臨床医が病態解明に挑んできたにもかかわらず、未だ画期的な治療法が存在しない現状は、適切なモデル動物がいないためとされてきた。当研究室ではILC2の最も強い抑制因子であるIFNγと、獲得免疫系の細胞を欠損するIfngr1-/-Rag2-/-マウスを樹立したところ、このマウスが加齢により肺線維症を自然発症することを見出した。本研究ではこの新しい線維化マウスを用いて、自然リンパ球に着目し解析を行うことで、肺線維症の病態解明に挑む。