Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
これまでの研究において、南極ドームふじ氷床コアのO2/N2データを元に34万年間の高精度なコア年代を確立し、氷期サイクルの原因を南極気候変動のタイミングから論じた。その後開発した分析手法によりO2/N2データの質を高め、日射変動との同期性を実証した。本研究では第2期ドームふじコアのO2/N2を高分解能で分析し、72万年間全体にわたるコア年代を高精度化する。気候や大気組成の変動を解析し、決着が付いていない10万年周期の氷期サイクルの原因解明に取り組む。特に退氷期のタイミングに着目し、自転軸の歳差(約2万年周期)と傾斜角(約4万年周期)のどちらが根本的に重要かという問題に決着を付けたい。