Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究では、研究代表者が独自に開発し、現在がん治療に向けた臨床開発が進んでいる世界最小スケールの核酸ナノ医薬「ユニットポリイオンコンプレックス」を基盤技術として、脳腫瘍や非腫瘍性脳組織に代表される送達困難な組織への核酸医薬デリバリーに向けた精密分子設計およびデリバリー機能評価を実施する。具体的には、特定の細胞を認識する能動的ターゲティング機能、生体内で免疫系による捕捉を回避するステルス機能、および外部刺激に応答して生体系に作用する環境応答機能を新たに付与する。これらの研究開発を通じて、これまで治療が困難、あるいは治療薬が存在しなかった難治性疾患に対する分子標的治療法を確立する。