| Project/Area Number |
24K01014
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 22060:Environmental systems for civil engineering-related
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| Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
原田 英典 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (40512835)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 圭輔 立命館大学, 理工学部, 准教授 (30456694)
五味 良太 京都大学, 工学研究科, 助教 (30794284)
松田 知成 京都大学, 工学研究科, 教授 (50273488)
浅田 安廣 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60610524)
佐野 大輔 東北大学, 工学研究科, 教授 (80550368)
大石 若菜 東北大学, 工学研究科, 助教 (90965849)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,460,000 (Direct Cost: ¥14,200,000、Indirect Cost: ¥4,260,000)
Fiscal Year 2027: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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| Keywords | 水・衛生 / 下痢リスク / 気候変動 / サブサハラ・アフリカ / 都市周縁貧困地区 |
| Outline of Research at the Start |
サブサハラ・アフリカ都市周縁貧困地域では,水・衛生インフラの整備が遅れ,コレラのアウトブレークが散発する。本研究では,当該地域特有の下痢リスク構造および気候変動影響を明らかにすることを目的とし,1)薬剤耐性微生物を含む下痢関連微生物の地域プロファイルと国際伝播(広域リスク構造),2)貧困地域の水の特徴的な利用実態を踏まえた地域内リスク構造,3)排水網の脆弱性を踏まえた下痢リスクへの気候変動影響の解明を行う。
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| Outline of Annual Research Achievements |
サブサハラ・アフリカ地域の都市周縁貧困地域では,コレラや下痢が社会的な課題であり,自然・社会文化的環境の特徴を適切に反映した下痢リスク構造を理解が極めて重要である。本研究では,当該地域特有の下痢リスク構造および気候変動影響を明らかにすることを目的とし,1)薬剤耐性微生物を含む下痢関連微生物の地域プロファイルと国際伝播(広域リスク構造),2)貧困地域の水の特徴的な利用実態を踏まえた地域内リスク構造,3)排水網の脆弱性を踏まえた下痢リスクへの気候変動影響の解明を行うことをその目的としている。 まず,関連プロジェクトとの連携で,ルサカでのデジタルPCR分析を含め,必要な微生物遺伝子検査の大部分を実施可能な実験環境を整備,試験運用し,次年度以降の調査を円滑に実施できる体制を構築した。合わせて,大腸菌を糞便由来微生物の指標微生物とし,貧困地域の水まわりの特徴的な汚染実態の解明に向け,水道原水(地下水),給水栓水道水,家庭貯留水,貯留バケツ,台所床,トイレ床,玄関土間,コップ,食器などの,水・衛生にかかる多様な試料の糞便汚染データを集積した。また,これまでに集めたデータも活用し,266試料を対象とした共分散構造分析をしたところ,飲料水への糞便汚染の主たる伝播経路として,炊事を行う場でもある玄関土間からコップを介して貯留飲料水が汚染される経路,および玄関土間のハエから,台所のハエ,さらにはコップを介して貯留飲料水が汚染される経路が明らかになった。さらに,気候変動影響の解明に向けた予備的調査として,これまで実施してきた乾季の調査にとどまらず,新たに雨季の調査を実施したところ,給水栓水道水および家庭貯留水で統計的に有意に雨季の汚染レベルが高いことがわかった。上記以外にも取得試料の予備的な遺伝子検査を行うことで,人糞便のみならず,家禽糞による汚染が示唆される結果を得た。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験室の整備を精力的に進めていたものの,ヨーロッパから内陸国であるザンビアへ輸入する物品が多く,その搬送および通関手続きなどに多くの時間を要した。そのため,今年度は現地での遺伝子検査はできず,日本での一部試料の検査の結果を得るにとどまった。一方で,過年度より継続している生活環境の広範な試料の検査データの集積を進め,共分散構造分析の結果や,試行的な雨季のデータなどを得ることで,所定の成果を上げることができた。以上より,やや遅れはあるものの,一定の進捗状況にあると判断する。
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| Strategy for Future Research Activity |
労力を費やしてザンビアにおいては極めて良好な実験環境を構築することができた。デジタルPCRなどの高度分析機器にとどまらず,安定して超純水を得られる環境や,効率的にサンプル処理ができる作業環境を整備することができたため,今後はこの利点を活かして効果的な分析を展開できることが期待される。また,これまで首都ルサカの周縁の1地区で主に調査を行ってきたが,予備的に他の2地区での調査を行った。これにより,地域的にも初年度以上に拡大した地域での調査を行うことで,より一般的な傾向を見据えた調査を展開することが期待される。
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