| Project/Area Number |
24K01070
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 23040:Architectural history and design-related
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| Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
青井 哲人 明治大学, 理工学部, 専任教授 (20278857)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥11,310,000 (Direct Cost: ¥8,700,000、Indirect Cost: ¥2,610,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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| Keywords | 総舗 chongpho / 日本植民地下の台湾 / 台湾漢人と台湾原住民 / 起居様式の変容 / 生活実践の変容 / ポストコロニアル研究 / 家族類型 / 植民地下・植民地後の台湾 / 日常的実践としての起居様式 / 家族社会とエスニシティ / 社会政策と生活環境 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、建築学の重要課題である〈起居様式の変容〉に着目して、植民地支配が被支配住民の日常的生活実践に及ぼした作用を問うポストコロニアル研究の構想である。日本植民地下の台湾漢人・原住民家屋では、寝室の一部ないし全部に揚床を張り、これに座ったり雑魚寝したりする従来と異質な習慣が1920年代以降に急速・広範に波及した。ホーロー語で総舗(chong-pho)と呼ばれるこの揚床の形態的な多様性を、[A]家族・社会、[B]医療・衛生、[C]民族・文化、[D]技術・流通の4つの観点から説明し、総舗の歴史的性格の実証と、日常的実践の建築学的ポストコロニアル研究のモデルを、日・中・英の3カ国語で発表する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、台湾住居の房間に植民地期に発生・普及した「総舗」と呼ばれる寝床を対象に、これまでの代表者の調査データを補完し、かつ生活実践と物的な室内環境の変容に関するポストコロニアルな立場からの研究総括を行うものである。2024年度の主な研究実績は以下のとおりである。 (1)2024年8月9日~19日に、台湾出張を実施した。図書館での文献調査、研究協力者との打ち合わせ、ならびに台中市郊外農村部での若干の臨地調査を行った。また彰化市で開かれた市民主催の講演会で本研究の一部を紹介し、関連情報提供を募った。 (2)2024年11月21日~25日に、台湾出張を実施した。彰化師範大学歴史学系主催シンポジウムでの基調講演のため招聘され、本研究課題の内容を含む講演を行って、台湾史の専門家らから専門的知見・助言を得た。 (3)2024年12月20日~2025年1月6日に台湾出張を実施した。調査補助者として代表者主宰研究室に所属する大学院生数名を伴い、台北・基隆にて調査協力者との打ち合わせ後、新竹市、苑裡鎮、田中鎮、台南市で漢人都市・農村住居を対象とする臨地調査を行った。また屏東県新義のパイワン族集落住居について初期的な調査を行って、今後の調査実施につながる信頼関係を築いた。 (4)2025年3月14日~25日に台湾出張。田中鎮、高雄市での漢人住居の臨地調査を行った。また、屏東県新義のパイワン族集落住居について本格的な事例調査を実施し、豊富な成果を得た。 以上の調査では、漢人住居についてはこれまでの代表者の研究で欠けていた、家族史のダイナミクスと総舗との関係について詳細な事例を複数採集できたこと、また原住民住居については屏東のパイワン族について新規の知見となる事例を採集できたことが、きわめて重要な研究の進展であり、所期の目的に着実に近づくことができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度は、(1)代表者がこれまで調査対象としてきた漢人住居について、共同体家族という家族類型ならびに個別家族の時間的な展開プロセスにみられる特有のダイナミクスを新しい視点として導入し、植民地下の「総舗」の発生・普及の意義のより多面的な理解につなげること、(2)代表者のこれまでの研究で欠けていた原住民諸部族における寝床の変容について、とくに漢人との差異を示唆する民族誌データを採集して研究全体のスコープ拡大と現象理解の立体化につなげること、の2点を年次計画とした。7月に代表者の父の死去という予期せぬ出来事があったため8月実施予定の本格的な調査を諦めざるをえなかったが、適切な打ち合わせを行い、12月-1月ならびに3月の臨地調査で十分に補うことができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
現時点では特別に新しい方策を練る必要は生じていない。 2025年度も当初の研究計画に沿って研究を展開するが、必要の場合は柔軟に研究計画を見直せるよう複数の選択肢も用意できる。研究報告の執筆も順次進め、2026年度のオランダを拠点とする総括にスムーズに繋げられるように努力したい。
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