| Project/Area Number |
24K03160
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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| Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
後藤 絵美 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教 (10633050)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 薫 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター, 主任調査研究員 (00466062)
高橋 圭 東洋大学, 文学部, 教授 (60449080)
鷹木 恵子 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (60211330)
保井 啓志 同志社大学, 研究開発推進機構, 学術研究員 (00977803)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2028-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,070,000 (Direct Cost: ¥13,900,000、Indirect Cost: ¥4,170,000)
Fiscal Year 2027: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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| Keywords | イスラーム / ムスリム / 多様性 / 多様化 / 実践 / フェミニズム / セクシュアリティ / コミュニティ / ジェンダー |
| Outline of Research at the Start |
本研究は、多様化や多様性尊重にまつわるムスリム・コミュニティの課題を明らかにし、その解決方法を人々の「実践」に着目しつつ検討するものである。その際、日本、フランス、アメリカ、ドイツ、トルコというムスリム・マイノリティ地域のコミュニティに注目し、かつ、比較の視点を持つべくイスラエルのユダヤ教コミュニティの事例を取り上げる。具体的には、(a)ジェンダー・セクシュアリティ、(b)衣食住とライフスタイル、(c)異なる宗教理解や実践、他宗教や世俗的な論理の受容という三つの共通テーマを設定し、各地域について調査を行い、最終的には地域やコミュニティを超えて共通する課題解決の方法論や方向性について考察する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、多様化や多様性尊重にまつわるムスリム社会の課題を明らかにし、その解決方法を検討するものである。宗教の規範や教義、あるいは人権や平等といった「理念」の問題に関心が集中してきた従来の研究動向と異なり、人々の具体的な実践を議論の出発点とすることで、現代のムスリム・コミュニティとそれを取り巻く実践現場が直面する多様で複雑な知的状況と、それらに基づく人々の行動を明らかにし、諸課題の解決に向けた方法論や方向性を示すことが目的である。5人のメンバーはそれぞれ、日本、フランス、アメリカ、ドイツ、トルコ、さらにグローバルというムスリム・マイノリティ地域のコミュニティに注目し、かつ比較の視点をもつべくイスラエルのユダヤ教コミュニティの事例を取り上げる。その際とくに(a)ジェンダー・セクシュアリティ、(b)衣食住とライフスタイル、(c)異なる宗教理解や実践、他宗教や世俗的な論理の受容をめぐる課題とその解決のための取り組みを検討する。 2024年度前半には、メンバー間の関心とテーマを共有するための研究会を開催した(6/1、 9/3)。また共通するテーマである(a)ジェンダー・セクシュアリティに関する四つの公開セミナー(「フェミニスト倫理とパレスチナの試練:「フェミニスト外交政策」を超えられるか」[6/1]、「カースィム・アミーン著『アラブの女性解放論』ブックローンチ」[7/26]、「ワークショップ:ドキュメンタリー映画『女であること:Mohtarama』から考えるフェミニズムの可能性」[12/17]、「セクシュアリティと植民地暴力:パレスチナ人アーティスト・バッシャール・ムラド氏を迎えて」[12/23])を開催した。加えて学会報告(2件)、現地調査(エジプト、米国、イスラエル)を実施した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、メンバーがそれぞれ異なる地域やテーマを掘り下げる中で、現代のムスリム・コミュニティにおける複雑な知的状況とそれらに基づく人々の行動を明るみに出すことを目指している。さらに、その成果を共有し、各地での実践における共通点や固有性とは何かを検討し、より広い視点から諸問題の解決のための方策を考案することが目標である。 初年度は各自がそれぞれのテーマに関する調査を行った。後藤は日本とエジプトの土葬墓地およびグローバル運動としてのイスラミック・フェミニズムに関する現地調査と文献調査を行った。鷹木はフランス初の女性イマームの著書の翻訳を行ない、また女性イマームと男女混合モスクに関する文献調査を行った。高橋は米国の若者ムスリムの宗教実践・文化実践・ライフスタイルに関する現地調査と文献調査を行った。村上はトルコを事例に、『女性の権利』をめぐるフェミニスト内部の葛藤、対話や共闘について文献調査を行った。保井はイスラエルを事例に、10・7以降のLGBT運動の変遷及び、動物の権利意識に基づくヴィーガニズムについての現地調査と文献調査を行った。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は各自がそれぞれの調査を進めるとともに、成果の共有と共同での考察を行う。具体的には、まず、2025年5月開催の日本中東学会でパネル報告「「フェミニズム」を再考する:ムスリム・コミュニティとそれを取り巻く実践現場から」を計画している。ここではジェンダー公正をめぐる諸課題に焦点を当て、その解決を図る人々の実践や現場での議論に着目することで、しばしばこうした実践が「フェミニズム」という枠組みで説明されてきた背景や意味、またその葛藤や問題点を議論する予定である。さらに、当初の計画通り、2025年度以降、共同での海外調査や海外研究者との交流を推進する。現在のところ、2025年6月にドイツで現地研究者らとの交流・情報交換を行うとともに、ベルリンのモスクと女性イマームに関する調査およびドイツのムスリムに関する共同調査を実施する予定である。また同年度後半以降、海外の研究者や実践者の招聘およびセミナー等の開催が複数予定されており、成果刊行およびアウトリーチ活動についても複数計画している。
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